現地10月29日に行なわれたワールドシリーズ第2戦は、前日とは打って変わって終始アストロズが有利に進め、5対2でフィリーズを下した。これで両軍はともに1勝1敗となったが、その裏でちょっとした変化が起こっていたことに気づいただろうか。
その変化とは、2試合ともアストロズの捕手マーティン・マルドナードが使っていたバットだ。第1戦では、持ち手付近が黒いバットを使っていたが、第2戦では持ち手より上が黒いバットに変わっていたのだ。
なぜマルドナードがバットを変えたのかというと、実は前日に使っていたバットが規定違反だったことが判明したから。
TV中継でフィールド・レポーターを担当していた『スポーツ・イラストレイテッド』誌のトム・バードゥッチ記者によると、真相はこうだ。マルドナードはワールドシリーズが始まる前に、今季限りで引退した通算703本塁打の大打者アルバート・プーホルスに「あなたのバットを使いたい」と連絡を取ったという。プーホルスも快諾し、6本のバットを提供。マルドナードは何の疑問もなくこのバットを持って打席に立ったのだが、そこに落とし穴があった。
実は2010年、MLBではバットの規定が改正され、最大直径を2.75インチ(約7.0cm)以内から2.61インチ(約6.6cm)以内に縮小されたが、それ以前から現役だった選手にはこの制限が適用されなかった。そのため、01年にデビューしたプーホルスには、引退するまで言わば「特例」が認められていた。だが、マルドナード(11年デビュー)には当然、「特例」は適用されず、規定違反ということになってしまったわけだ。
レギュラーシーズンでは打率.186だったマルドナードだが、第1戦は2回にタイムリーを放ち、プーホルスのバットの「ご利益」は確かにあった。だが、通常のバットを使った第2戦では3打数無安打2三振と、元の貧打に戻ってしまった。
この試合では、6.1回1失点と好投したアストロズ先発のフランバー・バルデスに一部で「不正投球疑惑」が持ち上がっているが、少なくともマルドナードの場合はまったく悪意のない単なる確認ミス。もっとも、せっかくのプーホルスのバットがこのままお蔵入りしてしまうのも何だかもったいない気もするが……。
構成●SLUGGER編集部
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なぜマルドナードがバットを変えたのかというと、実は前日に使っていたバットが規定違反だったことが判明したから。
TV中継でフィールド・レポーターを担当していた『スポーツ・イラストレイテッド』誌のトム・バードゥッチ記者によると、真相はこうだ。マルドナードはワールドシリーズが始まる前に、今季限りで引退した通算703本塁打の大打者アルバート・プーホルスに「あなたのバットを使いたい」と連絡を取ったという。プーホルスも快諾し、6本のバットを提供。マルドナードは何の疑問もなくこのバットを持って打席に立ったのだが、そこに落とし穴があった。
実は2010年、MLBではバットの規定が改正され、最大直径を2.75インチ(約7.0cm)以内から2.61インチ(約6.6cm)以内に縮小されたが、それ以前から現役だった選手にはこの制限が適用されなかった。そのため、01年にデビューしたプーホルスには、引退するまで言わば「特例」が認められていた。だが、マルドナード(11年デビュー)には当然、「特例」は適用されず、規定違反ということになってしまったわけだ。
レギュラーシーズンでは打率.186だったマルドナードだが、第1戦は2回にタイムリーを放ち、プーホルスのバットの「ご利益」は確かにあった。だが、通常のバットを使った第2戦では3打数無安打2三振と、元の貧打に戻ってしまった。
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