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MLB

PSで打率1割と苦しんだジャッジへのブーイング。ファンの“心無い声”に元サイ・ヤング賞投手は嘆き「全員クソッタレだ」

THE DIGEST編集部

2022.10.30

ヤンキース・ファンからのブーイングを受けたジャッジ。その胸中やいかに――。(C)Getty Images

ヤンキース・ファンからのブーイングを受けたジャッジ。その胸中やいかに――。(C)Getty Images

 去る10月23日(現地時間)に行なわれたアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で、ニューヨーク・ヤンキースはヒューストン・アストロズに5対6で敗戦。まさかの同シリーズ4連敗でポストシーズンから姿を消した。

 試合後、本拠地ヤンキー・スタジアムに暗雲が立ち込めるなか、ファンに苛立ちの矛先を向けられたのは、主砲アーロン・ジャッジだった。レギュラーシーズンではリーグ新記録となる62本塁打を放つなど三冠王にも迫った30歳だが、ポストシーズンでは打率.139(36打数5安打)、2本塁打、出塁率.184と精彩を欠き、いわゆるスランプ状態に。チームの得点源となり切れなかったのである

 もっとも、徹底的な対策を講じた相手バッテリーは見事であり、まずはそこを褒めるべきではある。しかし、今季に60発以上を放ったジャッジが13年ぶりの世界一に導いてくれると期待したヤンキース・ファンの失望は想像に難くない。

 もはや名門を背負う宿命ではあるが、勝負所で本領を発揮しきれずにファンから痛烈なブーイングを浴びせられたジャッジ。今オフでフリーエージェントとなる怪物スラッガーだけに、一部とはいえ“味方”だった人々の心無い声は波紋を広げた。
 
 そうしたなかで、ジャッジの複雑であろう胸中を慮ったのは、シカゴ・カブスやフィラデルフィア・フィリーズで活躍した元MLB投手のジェイク・アリエッタ氏だ。

 カブスに在籍した2015年にサイ・ヤング賞を手にした名手は、現地時間10月27日に米メディア『Barstool Sports』のポッドキャスト番組「Starting9」に出演。そこでジャッジの去就について問われ、「もしも、俺が彼なら『全員、クソッタレだ!』って思うだろうな」と持論を惜しげもなく語った。

「あそこまでブーイングをされたら俺ならここに戻ってこようとは思わない。『俺があんたたちのために尽くしたのにブーイングするんだろ』って思うからね。俺ならメッツに行って、99番のユニホームを着るね。とにかくあれは最悪だ。ヤンキース・ファンが何を想っているかはわからないけど、彼はブーイングをするべき選手じゃないよ。苦戦をしている時こそ、少しでも後押しをしてやるべきなんじゃないか?」

 一部メディアでニューヨーク・メッツやサンフランシスコ・ジャイアンツ、ロサンゼルス・ドジャースなどが新天地候補と伝えられているジャッジ。痛烈な野次を浴びせられた彼は、このままヤンキースを去るのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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