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WSでの粘着物質使用を疑われたアストロズ左腕バルデス。本人は“不正”の批判に猛反発「自分を落ち着かせるためだ」

THE DIGEST編集部

2022.10.30

本拠地の大声援を受け、力投したバルデス。しかし、彼にはあらぬ疑惑が向けられた。(C)Getty Images

 アメリカン・リーグ王者を勝利に導いた投手に疑惑の目が向けられている。

 事の発端は、現地時間10月29日に行なわれたフィラデルフィア・フィリーズとのワールドシリーズ第2戦に先発登板したヒューストン・アストロズのフランバー・バルデスの振る舞いだ。

 アストロズが5回までに5点をリードした試合で、7回途中(104球)を投げて、被安打4、9奪三振、1失点と好投したバルデス。フィリーズ打線の反攻を許さなかった28歳の左腕だったが、その投球間には幾度も手首やグラブに指先を擦り付けてからボールに何かを塗り付けるような素振りを見せたのだ。

 さらに試合中にグローブやスパイクを変えたバルデス、イニング間にはユニホームで指先や手首を拭く仕草も見せたために、SNSで粘着性物質を使用したとされる批判が噴出したのである。
 
 現地識者たちもアストロズを非難。ヒューストンの放送局『KHOU 11 News Houston』のコメンテーターであるジェイソン・ブリストル氏は「MLBの審判もグルなんじゃないか」と訴えれば、米メディア『POLITICO』で執筆するアンドリュー・デシデリオ氏は「このチームには不正の歴史があり、彼らが決してやめないことが今日わかった。そしてMLBは何もしないんだ」と皮肉った。

 もっとも、当人は毎回のように審判による身体チェックを受けていた。それだけにバルデスは試合後の会見で「してるわけがない。それに僕は審判からのチェックもしっかりと受けたんだ」と真っ向から否定。疑いを向けられた一連の行為は、「自分を落ち着かせるためにやっているんだ」と説明した。

 現時点では「バルデスは無実」である。しかし、一連の動作は疑念を抱かせるものであり、後味の悪いものであったと言わざるを得ない。

構成●THE DIGEST編集部

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【動画】これが不正投球に? アストロズ左腕バルデスの物議醸すマウンド上での振る舞い