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MLB

ジャッジに迫る“貢献度”に熱視線! ポスティング移籍が囁かれる吉田正尚に米記者も太鼓判「ヨシダは本当に打てる」

THE DIGEST編集部

2022.11.01

メジャー移籍が囁かれる吉田。日本球界屈指の好打者の挑戦には早くも注目が集まっている。(C)THE DIGEST

メジャー移籍が囁かれる吉田。日本球界屈指の好打者の挑戦には早くも注目が集まっている。(C)THE DIGEST

 憧れの舞台に日本球界屈指のスラッガーが挑むのか。今オフにポスティングシステムを利用したメジャー移籍の可能性を探るというオリックスの吉田正尚に注目が集まっている。

 2018年から不動のレギュラーとなった吉田は、瞬く間にスターダムを駆け上がってきた。2020年には打率.350で首位打者を獲得すると、オリックスが“依存”するほどの絶対的な主砲として君臨。今季も打率.335、OPS1.008、得点圏打率.367と軒並みハイアベレージを記録した。

 173センチと決して巨漢ではない。青山学院大からの入団時には当時の指揮官である福良淳一から「思っていたより小さいなあ」と冗談を言われたぐらいだ。しかし、いまや彼を見下す者はいないはずだ。それほど吉田は現在のプロ野球で最も安定した打撃を誇っていると言っていい。

 無論、MLBは日本球界から海を渡った数多の強打者たちが、苦戦を強いられ、成果を上げられなかった舞台である。吉田と言えども成功する保証はない。それでも高い志を持って挑もうとするサムライには、現地メディアや識者も熱視線を向けている。
 
 アメリカのみならず、日本球界にも造詣が深く、米メディア『The Athletic』や『Fan Graphs』などに寄稿しているキム・スンミン記者は公式ツイッター上で反応。吉田のポスティングについて「これは面白い」と興味津々と言った様子で投稿した。

 さらに同記者は吉田の打力について「ヨシダは本当に打てる」と断言。「173cmと決して大きくはないが、三振も少なく(22年三振率8.1%)、四球も多い(22年四球15.7%)。ハードヒット率(46%)とwRC+(201)はNPBで2位の値だ」とチームへの貢献度を示すスタッツを絶賛した。

 キム・スンミン記者が「本当に打てる」と絶賛したスタッツの数々は、いずれも凄まじいものばかりだ。そのなかで最も興味深かったのは、wRC+である。これは得点創出の割合をリーグ平均が100とした場合に、どれだけシーズンで違いを作れたかを示すものだ。吉田の「201」は平均を大きく上回っているわけである。ちなみに一概に比較はできないが、今季のMLBで62本塁打(61年ぶりのア・リーグ新記録)を放ったニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジのそれは「207」である。

 メジャーに正式に移籍を決断した場合に吉田はいかなるパフォーマンスを披露してくれるのか。“小さな大打者”の動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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