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千賀滉大は「異端児だ」。日米を熟知するNPB助っ人が“鷹のエース”の「メジャーで成功する秘訣」を米紙に語る

THE DIGEST編集部

2022.11.13

メジャーでも高い評価を受けているポテンシャルを持つ千賀。その活躍の可能性をNPBでもプレーした助っ人が語っている。(C)THE DIGEST

 メジャーをよく知るNPB助っ人も、日本で目の当たりにした剛腕に太鼓判を押している。

 現地時間11月9日、米紙『New York Post』の取材に応じたソフトバンクのコリン・レイは、今冬に海外フリーエージェント(FA)権を取得した千賀滉大について、「これまで一緒にプレーした選手の中で最も才能があって、フィジカルに優れた選手の1人だ」と褒めちぎっている。

 現在29歳の千賀は今季のレギュラーシーズンで11勝をマーク。惜しくもチームはパ・リーグ制覇を逃したものの、奪三振率9.75、防御率1.89、WHIP1.04は、エースと呼ぶにふさわしいハイスタッツだと言える。

 ストーブリーグが活気を呈している米球界でも熱視線を向けられている千賀。一部メディアでは、制球難や肘の不安などの懸念点も指摘されているが、ソフトバンクで約2年プレーしたレイは「間違いなくセンガはMLBのスターになれる素質を持っている」と絶賛した。

「マウンドでの勝負強さはライバルたちの追随を許さないし、次回登板までの間も一生懸命に努力を重ねている。100マイルの直球を投げるうえに、スプリットは誰も触ることができない領域だ。毎日、どんな時も向上心を持ち続けています彼は英語も上達している」
 
 自身もサンディエゴ・パドレスやマイアミ・マーリンズなどメジャー球界でプレー。研究熱心なスタイルの持ち主でもあるレイは「センガがメジャーでエースになれるかは、当然だけど、どのチームと契約するかによるだろうね」と持論を展開。そのうえで日本球界が誇る右腕は「異端児だ」と評し、メジャーで成功する可能性の高さを訴えた。

「彼は桁外れで、そのポテンシャルに限界はない。身体はとても柔軟で、おまけにタフだ。フォームも精巧でよどみなく投げ込める。さらに2つのエリートクラスのボール(フォークと速球)を持っている。もしも、他の変化球の威力が増し、安定した投球ができるようになれば、絶対にメジャーでもエースになれる」

 課題を指摘しつつも、千賀をベタ褒めしたレイ。日米の野球観の違いを知る助っ人の言葉通りに、29歳の右腕はメジャーで活躍できるのか。まずはどの球団と契約を締結するかを楽しみながら待ちたい。

構成●THE DIGEST編集部

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