キャリア初のメジャー移籍からわずか1年――。サンディエゴ・パドレスのロベルト・スアレスは、"アメリカンドリーム"を掴んだと言っても過言ではない大型契約を締結した。
現地時間11月11日、パドレスがスアレスと5年総額4600万ドル(約65億3000万円)で契約延長に合意したと複数の米メディアが一斉に報じた。今オフに来季500万ドル(約7億5000万円)のオプション契約を破棄していた31歳だけに、MLBのリリーフ史上5番目に高い残留オファーは「球団化の最大限の誠意」と納得の再契約と言ったところだろう。
もっとも、2022年のスアレスはメガオファーを得るに値するだけの活躍を見せた。開幕1か月こそ右ひざの故障の影響もよって低調なパフォーマンスが目立ったが、5月以降は投球内容が安定。好リリーフを積み重ねた剛腕は9月に入ってから13試合連続無失点と、驚異的な存在感を保ってレギュラーシーズンを終えた。
パドレスを率いる名将ボブ・メルビン監督をして、「彼は自らの投球で重要な役割を勝ち取ったんだ」と言わしめたスアレス。無論、この絶対的なセットアップマンとして君臨する男の流出だけは、球団としては何としても阻止したいところであり、今回の新契約は選手側に譲歩された内容となっている。
米放送局『FOX Sports』などでリポーターも務める名物記者ケン・ローゼンタール氏によれば、スアレスに対する支払いの詳細は以下の通りとなっている。
5年総額で約4600万ドル
※23年、24年、25年は年俸1000万ドル、26年、27年は800万ドル
これだけでも十分に凄いのだが、さらにスアレス側には25年終了時にオプトアウトを行使できる権利も付帯する。もちろん本人の活躍次第ではあるが、今以上に大型解約を得ようと思えばできなくはないのである。こうしたリスクを背負うオファーを提示されたあたりにもパドレスGMであるAJプレラーの高い期待は感じ取れる。
無論、この高待遇には現地でも小さくない反響が起きている。各国の移籍情報に詳しいMLB公式ネットワーク局『MLB Network』のベテラン記者であるジョン・モロシ氏は「1年前にスアレスはMLBで一度も投げなかったんだ」とツイート。さらにこう続けている。
「彼は阪神タイガースでNPBのオールスターに選出されるレベルまでに達し、いまやMLBのポストシーズンに出るチームと高額な複数年契約を結んでいる。これは彼自身もそうだが、日本野球の質の高さのおかげである」
まさに夢のような契約を締結させたスアレス。今以上に警戒が強まるであろう来季に彼がいかなるパフォーマンスを披露するかは、実に興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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もっとも、2022年のスアレスはメガオファーを得るに値するだけの活躍を見せた。開幕1か月こそ右ひざの故障の影響もよって低調なパフォーマンスが目立ったが、5月以降は投球内容が安定。好リリーフを積み重ねた剛腕は9月に入ってから13試合連続無失点と、驚異的な存在感を保ってレギュラーシーズンを終えた。
パドレスを率いる名将ボブ・メルビン監督をして、「彼は自らの投球で重要な役割を勝ち取ったんだ」と言わしめたスアレス。無論、この絶対的なセットアップマンとして君臨する男の流出だけは、球団としては何としても阻止したいところであり、今回の新契約は選手側に譲歩された内容となっている。
米放送局『FOX Sports』などでリポーターも務める名物記者ケン・ローゼンタール氏によれば、スアレスに対する支払いの詳細は以下の通りとなっている。
5年総額で約4600万ドル
※23年、24年、25年は年俸1000万ドル、26年、27年は800万ドル
これだけでも十分に凄いのだが、さらにスアレス側には25年終了時にオプトアウトを行使できる権利も付帯する。もちろん本人の活躍次第ではあるが、今以上に大型解約を得ようと思えばできなくはないのである。こうしたリスクを背負うオファーを提示されたあたりにもパドレスGMであるAJプレラーの高い期待は感じ取れる。
無論、この高待遇には現地でも小さくない反響が起きている。各国の移籍情報に詳しいMLB公式ネットワーク局『MLB Network』のベテラン記者であるジョン・モロシ氏は「1年前にスアレスはMLBで一度も投げなかったんだ」とツイート。さらにこう続けている。
「彼は阪神タイガースでNPBのオールスターに選出されるレベルまでに達し、いまやMLBのポストシーズンに出るチームと高額な複数年契約を結んでいる。これは彼自身もそうだが、日本野球の質の高さのおかげである」
まさに夢のような契約を締結させたスアレス。今以上に警戒が強まるであろう来季に彼がいかなるパフォーマンスを披露するかは、実に興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
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