こちらの「世界一決定戦」もこれまでにない盛り上がりが予想されている。

　来年３月に開催される第５回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）では、日本代表「侍ジャパン」の３度目となる大会制覇に大きな期待が寄せられている。

【動画】ベースボールライター氏原英明氏が考案したWBC日本代表の予想オーダー！
　レギュラーシーズンで輝きを放ったNPBの主要プレーヤーに加え、続々と名乗りを挙げたメジャーリーガーの存在がさらに優勝へのイメージを膨らませることとなった。

　先月、すでに参加の意思を表明していたロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平に続き、今月に入ってサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有、さらに、シカゴ・カブスの鈴木誠也も大会出場を決めたことが報じられている。

　日本は史上最高とも言える豪華メンバーが顔を揃え、今回も優勝候補として強力な陣容で挑むことが確実視されている。もちろん、日本以外の国もスター選手が出場を決意したことが伝えられており、開催国である米国でも来春の大会への注目度が高まる一方だ。

　米メディア『Los Angeles Times』は現地時間9日、WBCの特集記事を配信しており、米国代表チームやライバル国をフォーカスし、さらには見どころなども紹介するなど大会を展望している。
　
　同メディアは自国代表について「MVPやゴールドグラブ受賞者など、メガスターたちがアメリカ代表として登録された」と評しており、期待の高さを窺わせている。
　
　また、日本についてもメジャーリーガーの参加を報じながら「クリヤマ監督はオオタニを投手と指名打者という通常の役割で出場させることを検討しているようだ」として、栗山英樹監督による愛弟子の「二刀流」起用についても言及。

　他にも「日本での１次ラウンドのチケットが発売されると、あっという間に完売し、転売価格は元の値段の数倍になった」と日本のファンの反響も記している他、さらに「両チームがベスト４に進出した場合に起こりうるトラウト対オオタニの対戦は、参加するプレーヤーたちをも興奮させるだろう」として、ドリームマッチ実現への見込みを述べた。

　記事の最後にはエンジェルスのペリー・ミナシアンGMによる「ファンは、これらのゲームが示す強度のレベルの高さを理解するだろう」と語ったコメントも掲載しており、「頂上決戦」の熱狂を予感させながら締め括られている。

　現代のスタープレーヤーが集結するWBCの戦い。優勝の行方とともに、この大会だけでしか見られない夢の対決にも大いに注目が集まることは間違いないだろう。

構成●THE　DIGEST編集部
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