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プロ野球

【2019主力選手通信簿・ソフトバンク】モイネロ&グラシアルのキューバコンビが躍動、野手は故障離脱組が低評価に

氏原英明

2019.12.02

モイネロ(左)とグラシアル(右)は代表戦出場による離脱はあったが、素晴らしいパフォーマンスを披露した。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

モイネロ(左)とグラシアル(右)は代表戦出場による離脱はあったが、素晴らしいパフォーマンスを披露した。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 2019総括と平行して、全12球団の主力選手の一年を5段階(A~E)の通信簿形式で振り返っていく。成績だけでなく各選手の期待値込みで採点しているので、みなさんも想像しながら読み進めてほしい。
※A=よくできました、B=まずまずです、C=可もなく不可もなく、D=がんばりましょう、E=もっとがんばりましょう

    ◆    ◆    ◆

【投手】
★投のMVP★
●千賀滉大    
[試合]26 [勝敗]13-8 [防御率]2.79
[投球回]180.1 [奪三振]227
評価:よくできました(A)
最多勝に及ばなかったが、13勝を挙げて奪三振のタイトルを獲得。26試合登板で20QSは圧巻。歴代最高の奪三振率11.33、9月7日のロッテ戦ではノーノー達成の勲章も得るなど申し分ない成績だった。

●高橋礼
[試合]23 [勝敗]12-6 [防御率]3.34 
[投球回]143.0 [奪三振]73
評価:よくできました(A)
プロ入り2年目で初めて規定投球回をクリアして12勝。千賀と二枚看板を形成する活躍で新人王にも輝いた。激しい首位争いを演じた西武から4勝を挙げたことも評価できる。

●大竹耕太郎
[試合]17 [勝敗]5-4 [防御率]3.82
[投球回]106.0 [奪三振]72
評価:まずまずです(B)
4月17日のロッテ戦プロ初完投を記録するなど、開幕から7試合連続QS。援護に恵まれない中でも6月までに5勝を挙げた。7月以降は振るわなかったが、支配下登録2年目としては立派な数字を残した。

●ミランダ    
[試合]18 [勝敗]7-5 [防御率]4.19
[投球回]86.0 [奪三振]58
評価:がんばりましょう(D)
熾烈な外国人枠の争いもあって登板数が少なかったのは事実だが、防御率4点台、与四球率5.02と、7勝という数字以上に内容もいまひとつだった。日本シリーズでは好投を見せていただが、オフに退団が決まった。
    
●武田翔太 
[試合]32 [勝敗]5-3 [防御率]4.55
[投球回]83.0 [奪三振]70
評価:可もなく不可もなく(C)
彼のポテンシャルからすれば物足りない数字だが、ヒジに爆弾を抱えながら、先発・中継ぎと獅子奮迅の働きを見せたのはさすが。成績がついてきていない分、高評価にはつながらなかった。
 
●モイネロ
[試合]60 [勝敗]3-1 [ホールド]34
[防御率]1.52 [投球回]59.1 [奪三振]86
評価:よくできました(A)
キューバ代表を兼務しながら60試合に登板し、防御率1.52、34ホールドと圧巻の数字を残した。故障者が続出したチームにあって、セットアップとしてブルペン陣を支えた影のMVPと言える。

●甲斐野央    
[試合]65 [勝敗]2-5 [ホールド]26
[防御率]4.14 [投球回]58.2 [奪三振]73
評価:よくできました(A)
チーム最多の65登板とルーキーとは思えぬ起用ぶりで最後は失速したものの、ポストシーズンや日本代表でもフル回転。デビューからの新記録となる13試合連続無失点と、記録にも記憶にも残る一年だった。

●髙橋純平        
[試合]45 [勝敗]3-2 [ホールド]17
[防御率]2.65 [投球回]51.0 [奪三振]58
評価:よくできました(A)
2015年ドラフトの目玉は今季リリーバーとして覚醒。防御率は2点台で推移して、3勝17ホールドと結果を残した。この経験を自信にして、来季は先発に返り咲きたい。

●森唯斗    
[試合]54 [勝敗]2-3  [セーブ]35
[防御率]2.21 [投球回]53.0 [奪三振]59
評価:よくできました(A)
若手リリーバーが台頭する中でも、やはり“最後”はこの男だった。苦しい時期もあったが、2年連続35セーブ以上。最後まで強気の姿勢を崩さず、日本シリーズでは胴上げ投手に輝く栄誉も。    

●嘉弥真新也
[試合]54 [勝敗]2-2  [ホールド]19
[防御率]2.61 [投球回]31.0 [奪三振]26
評価:まずまずです(B)
プレミア12にも選出された左殺しは、シーズンでも被打率.225(右は.333)と役割を果たし、3年連続50登板以上&防御率2.80未満の安定感。唯一の被弾は5月3日の楽天戦で左の山下斐紹から。
 
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