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MLB

全ては8年前に生まれた“懸念”から――。それでも球界屈指の「カリスマ遊撃手」コレアが大型契約締結に「楽観的」な理由

THE DIGEST編集部

2022.12.26

攻守におけるパワフルなプレーと抜群のリーダーシップでチームに違いをもたらせるコレア。そんな偉才の去就が注目を集め続けている。(C)Getty Images

攻守におけるパワフルなプレーと抜群のリーダーシップでチームに違いをもたらせるコレア。そんな偉才の去就が注目を集め続けている。(C)Getty Images

 カリスマ遊撃手の去就が師走の球界を賑わせている。今オフにミネソタ・ツインズとの契約をオプトアウトし、FA(フリーエージェント)となったカルロス・コレアだ。
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 今オフのFA市場における目玉でもあったコレア。ゆえに複数球団による争奪戦が繰り広げられ、2チームと大型契約の合意に至ったものの、いまだ正式な入団を果たせていないのである。まずは、彼の今オフの動きをまとめてみていこう。

 最初に契約へ迫ったのはサンフランシスコ・ジャイアンツだった。ニューヨーク・ヤンキースとの大型契約を締結したアーロン・ジャッジを取り逃していた西海岸の名門は、12月13日に13年3億5000万ドルで契約合意。そして同20日に入団会見を行なう手はずまで踏んでいた。

 だが、ジャイアンツは直後に行なったメディカルチェックの結果から、28歳のカリスマが持つ「過去の故障歴に懸念を示した」(米放送局『NBC Sports』)として、契約内容の見直しを要請。しかし、コレア側がこれを拒否。電撃移籍は破談に終わたのである。

 すると、ここに食いついたのが、すでに大型補強を展開していたニューヨーク・メッツだ。
 
 国内屈指の大富豪であるスティーブ・コーエンオーナーが休暇先のハワイで、コレアの代理人を務めるスコット・ボラス氏からの売り込みを受けると、これを受諾。まさに電光石火で交渉をまとめ上げ、12年3億1500万ドルというメガディールを成立させた。

 さすがに決まるか――。そう思われたのだが、ここでも問題が起きる。現地時間12月23日に行なった身体検査の結果、メッツもコレアのフィジカルに懸念を示し、交渉を見直す運びとなったのだ。

 ちなみに、契約延長オファーを提示したツインズを含めた3球団が「懸念」を抱いているのは、コレアがヒューストン・アストロズのマイナーに属していた2014年に負った右足腓骨の骨折とされている。この時に手術も受けた箇所が足首に近く、靭帯にも小さいダメージがあったという。

 もっとも、すでに故障個所は良好状態にあり、過去3シーズンを振り返ってもコレアが欠場したのは14試合のみである。しかし、球団経営に影響を及ぼす大規模な契約になるだけに、ジャイアンツとメッツが見直しを求めるのも致し方がないと言える。
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