今年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑む栗山ジャパンへの注目度が増している。
いまだ公表こそされていないものの、複数メディアで報じられているメンバーリストを見れば、期待値が高まるのも無理はない。すでに参戦が発表されている大谷翔平(エンジェルス)、ダルビッシュ有(パドレス)、鈴木誠也(カブス)に加え、史上初めて日系人メジャーリーガーのラーズ・ヌートバー(カーディナルス)、そして今季からMLBに挑戦する吉田正尚(レッドソックス)も参戦が決定的と見られている。
ここにNPBで飛躍的な1年を送った村上宗隆(ヤクルト)や佐々木朗希(ロッテ)、山本由伸(オリックス)らが加わるのだ。まさに多士済々の陣容で、イチローや松坂大輔らを擁した第1回、2回大会と比較しても遜色ない顔ぶれだ。
そんな歴代最高の呼び声も高い侍ジャパンには、"ライバル"たちも警戒を強めている。東京ドームで行なわれる第1ラウンドから対戦する韓国の日刊紙『朝鮮日報』は、「史上最強の日本にイ・ガンチョルの代表はどこまで立ち向かえるか」と銘打った記事を掲載。そのなかで、名手が居並ぶ栗山ジャパンを次のように評している。
「第3回、そして4回大会と連続して決勝進出に失敗している日本にとって、今大会は死活問題を懸けたものとなる。日本は大谷やダルビッシュ、鈴木といったメジャーリーガーたちに加え、村上や佐々木といった若き逸材たちも揃い、史上最強の選手たちが全員出ると言った雰囲気だ。間違いなく日本は韓国にとって最初の壁となる」
また、同紙は別の記事において、日本人の母親を持つために代表入りが可能なヌートバーの参加について、「守備範囲が広く、おまけに強肩だ」と指摘。そのうえで「栗山監督が長年注視してきた存在を加えた日本は、これまで面倒な手続きやコミュニケーションの問題などを理由に自国の純血選手だけでチームを組んできたが、韓国と同様に変化を選んだ」と分析した。
「日本は間違いなく総力戦の体制を作り上げている。優勝が目標である彼らは、すでに準々決勝以降の戦いを見据えている。栗山監督がヌートバーを含めた多くのメジャーリーガーに気を配ったのも、そのためだ。一流選手と対戦してきた選手たちは、メジャーで活躍するスターたちとの対戦が待つ大舞台でも勝負強いプレーを期待できる」
はたして、厳しい警戒網が敷かれるなかで、日本はいかなる戦いを見せるのか。「世界一しか目指さない」と語る栗山監督の手腕が問われるのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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【WBCメンバー序列予想】侍ジャパン28名の顔ぶれはどうなる?ポジションごとに各選手の役割をチェック
いまだ公表こそされていないものの、複数メディアで報じられているメンバーリストを見れば、期待値が高まるのも無理はない。すでに参戦が発表されている大谷翔平(エンジェルス)、ダルビッシュ有(パドレス)、鈴木誠也(カブス)に加え、史上初めて日系人メジャーリーガーのラーズ・ヌートバー(カーディナルス)、そして今季からMLBに挑戦する吉田正尚(レッドソックス)も参戦が決定的と見られている。
ここにNPBで飛躍的な1年を送った村上宗隆(ヤクルト)や佐々木朗希(ロッテ)、山本由伸(オリックス)らが加わるのだ。まさに多士済々の陣容で、イチローや松坂大輔らを擁した第1回、2回大会と比較しても遜色ない顔ぶれだ。
そんな歴代最高の呼び声も高い侍ジャパンには、"ライバル"たちも警戒を強めている。東京ドームで行なわれる第1ラウンドから対戦する韓国の日刊紙『朝鮮日報』は、「史上最強の日本にイ・ガンチョルの代表はどこまで立ち向かえるか」と銘打った記事を掲載。そのなかで、名手が居並ぶ栗山ジャパンを次のように評している。
「第3回、そして4回大会と連続して決勝進出に失敗している日本にとって、今大会は死活問題を懸けたものとなる。日本は大谷やダルビッシュ、鈴木といったメジャーリーガーたちに加え、村上や佐々木といった若き逸材たちも揃い、史上最強の選手たちが全員出ると言った雰囲気だ。間違いなく日本は韓国にとって最初の壁となる」
また、同紙は別の記事において、日本人の母親を持つために代表入りが可能なヌートバーの参加について、「守備範囲が広く、おまけに強肩だ」と指摘。そのうえで「栗山監督が長年注視してきた存在を加えた日本は、これまで面倒な手続きやコミュニケーションの問題などを理由に自国の純血選手だけでチームを組んできたが、韓国と同様に変化を選んだ」と分析した。
「日本は間違いなく総力戦の体制を作り上げている。優勝が目標である彼らは、すでに準々決勝以降の戦いを見据えている。栗山監督がヌートバーを含めた多くのメジャーリーガーに気を配ったのも、そのためだ。一流選手と対戦してきた選手たちは、メジャーで活躍するスターたちとの対戦が待つ大舞台でも勝負強いプレーを期待できる」
はたして、厳しい警戒網が敷かれるなかで、日本はいかなる戦いを見せるのか。「世界一しか目指さない」と語る栗山監督の手腕が問われるのは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
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