現地時間1月10日、MLB公式サイトは、トラッキングシステムの『Statcast』から得たデータを公開している『Baseball Savant』に基づき、「2021年から22年にかけて成長した選手たち」とのタイトルで特集を掲載。印象的な9つのスタッツが取り上げられた中、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の"ある数値"にも注目が寄せられている。
【動画】片手で打った瞬間の確信弾! 大谷翔平が放った驚異の特大アーチをチェック
一昨年に続いて昨年も、投打にわたる異次元の活躍で米球界を沸かした大谷。2年連続のアメリカン・リーグMVP受賞とはならなかったが、投手として15勝9敗、防御率2.33、219奪三振、打者として打率.273、34本塁打、95打点をマークし、さらにメジャー史上初のダブル規定を達成するなど、歴史的なシーズンだったことは間違いないだろう。
またしても凄まじいハイアベレージを残した日本の偉才だが、今回の記事内で取り上げられているのは、打者の三振率を示す「K%」だ。ア・リーグのMVPに輝いた21年シーズンは、29.6パーセントだったこの打撃スタッツだが、22年シーズンの数字は24.2パーセント。この1年で、5.4パーセント改善された。
こうしたデータを踏まえ、同サイトのアンドリュー・サイモン記者は、大谷の「K%」について、「7パーセンタイル(全体の何パーセントに位置するか)から、30パーセンタイルに改善された」とも記述。「さらに注目すべきは、優れたコンタクトの質(バレル率、98パーセンタイル)を維持しながら、それをやってのけたことだ」と強調した。
また、空振りの割合を示す「Whiff%」についても、「35.0パーセントから28.1パーセントに下がった」と指摘したサイモン記者。出塁率、長打率といった打撃スタッツは、21年シーズンほどではなかったが、このように改善された点も少なくない。記事の最後では、「果たして彼は23年シーズン、どんな偉業を成し遂げるだろうか?」と期待の言葉で締めくくられている。
構成●THE DIGEST編集部
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