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「圧倒的な二刀流を実現させた」侍ジャパン栗山監督と大谷翔平の師弟関係に脚光! WBCでの躍進に米メディアも期待大

THE DIGEST編集部

2023.01.11

6日にWBCに向けた記者会見に出席した栗山監督(右)と大谷(左)。その師弟関係にも世界が注目する。写真:滝川敏之

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪還を目指す日本代表「サムライジャパン」を率いる栗山英樹監督は、今月6日のメンバー先行発表の場で、大谷翔平とともに3大会ぶりの優勝を誓った。2012年、未来のメジャーリーガーが日本球界入りを果たし、そこから始まった師弟関係が一つのターニングポイントを迎えようとしている。
 
 プロ野球で投手、打者としてプレーする「二刀流」という、ファンの度肝を抜く発想が生まれてから10年余り。その過程では批判的な声が浴びせられる時期もあったものの、現在では世界中からの称賛を集め、メジャー屈指のスターにまで上り詰めた。そして再び同じユニフォームを纏い、今度は世界の頂点に挑む。

 今大会は各国代表に大物メジャーリーガーが名を連ね、本戦出場枠も20チームに拡大される。これまで以上にベースボールというスポーツの熱量が強く感じられるであろう舞台で、常識を覆すスタイルを確立させた指揮官と愛弟子の関係もグラウンド内外でフォーカスされることも間違いないだろう。すでに、開催国である米国のメディアでも、大会に向かう二人への関心の高さが伝えられているようだ。

 エンゼルスの情報を発信する『Halos Today』では、現地時間1月10日に配信された特集記事の中で、両者の間柄を改めて振り返っている。

 同メディアは「ショウヘイ・オオタニは、MLB 史上最高のツーウェイプレーヤーとしての地位をすでに確立している。ベーブ・ルースは最高の選手だったが、しかし、投打での才能という点では、オオタニはすでにルースの記録を大きく上回っている」として、米球界での日本人スターの実績を称えている。

 さらに「日本代表監督であるヒデキ・クリヤマは、日本でのオオタニを指導し、打撃と投球の両方に取り組ませ、現在のような圧倒的な二刀流を実現させた」と関係を紹介しており、その上で「ワールド・ベースボール・クラシックで二人が再会し、オオタニが世界の舞台に立ち、二刀流でのプレーが観られるのは、非常に素晴らしいことだ」と師弟で挑むこととなる、今大会への印象を述べた。

 監督・栗山、そして選手・大谷が歩んできた道のりはすでに海外でも広く知れ渡っている。この両者が日の丸を背負い並び立つことで、再び世界中に衝撃をもたらすことを期待したい。日本は3月9日に大会初戦を迎える。

構成●THE DIGEST編集部
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