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MLB

平凡な投手が次々に大変身! MLB移籍を目指す藤浪晋太郎にオススメしたい“魔改造工場”ドジャースとレイズ<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.12.03

ヒーニー(右上)がドジャース、スプリングス(右下)がそうなったように、ドジャースやレイズで“魔改造”を受ければ藤浪も……。(C)Getty Images

ヒーニー(右上)がドジャース、スプリングス(右下)がそうなったように、ドジャースやレイズで“魔改造”を受ければ藤浪も……。(C)Getty Images

 このオフ、阪神の藤浪晋太郎はメジャー移籍を目指している。12月1日には正式にポスティングを申請し、今後はメジャー球団との交渉が本格化していくと見られている。

 すでにダイヤモンドバックスやレッドソックスが接触しているとの報道もあるが、ここで藤浪にお勧めしたい球団がある。投手の“魔改造”を得意とするドジャースとレイズだ。

 ドジャースはここ10年連続でプレーオフに進出、うち地区優勝が9回というメジャー屈指の強豪球団だ。ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンらスーパースターを擁する一方、データ分析を駆使して多くの平凡な選手を飛躍させている実績も広く知られている。

 昨季で言えば、2021年途中までエンジェルスに在籍していたアンドリュー・ヒーニーがそうだった。大谷翔平とも仲が良かった左腕は若手時代から「将来のエース」と期待されながら伸び悩み、昨季は30試合で防御率5.83と平凡な成績だった。だがドジャースは、そんなヒーニーを「驚異のドクターK」へと生まれ変わらせた。
 
 ドジャースが指導したのは投球パターンの変更だ。それまでの代名詞だったカーブを封印し、代わりにスライダーをメインの変化球とした。また、スライダーの変化をあえて小さくする一方で球速を上げるとともに、リリースポイントを4シームと同じにさせて区別をつけにくくした。

 その結果、9イニング平均の奪三振率は驚異の13.62をマーク。怪我もあって72.2投球回にとどまったとはいえ、防御率も3.10と、前年から実に3点近くも改善された。

 また、エバン・フィリップスも”魔改造”の成功例だ。ドラフト17巡目でプロ入りし、21年8月には当時弱小のオリオールズを解雇された無名右腕はドジャース加入後、ヒーニーと同じように横に大きく滑るスライダーを習得。これが絶対的な決め球となり、今季は64登板で防御率1.14の好成績を残して“8回の男”に定着した。
 
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