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高校野球

過去8年で7人がプロ入り! 五輪金メダリストも誕生した公立の星・大分商のプロ輩出率が高い理由

加来慶祐

2023.02.01

3年ぶり7度目のセンバツに出場する大分商は東京五輪で金メダル獲得に貢献した西武の源田(左)や広島の森下(右)など、過去多くの選手をプロへ輩出している。(C)Getty Images

3年ぶり7度目のセンバツに出場する大分商は東京五輪で金メダル獲得に貢献した西武の源田(左)や広島の森下(右)など、過去多くの選手をプロへ輩出している。(C)Getty Images

 3年ぶり7度目となるセンバツの切符が舞い込んだ大分商。新型コロナウイルスの感染拡大で、大会が中止となった2020年以来の出場で、九州地区の一般枠では、公立校として唯一の選出となった。

 1997年春夏以来、26年ぶりの甲子園勝利を目指す大分商だが、近年は国内有数とも言えるプロ野球選手輩出率の高さが注目されている。同校出身のプロ選手は計23人だけだが、その数はここ10年間で飛躍的に伸びているから興味深い。

 2014年の笠谷俊介(ソフトバンク)を皮切りに、川瀬晃(2015年ソフトバンク)、源田壮亮(2016年西武※大学・社会人経由)、廣澤伸哉(2017年オリックス)と、4年連続で支配下選手を出している。

 2019年には森下暢仁(広島※大学経由)、2020年には川瀬堅斗(オリックス育成)、2021年には三代祥貴(ソフトバンク育成)と、2014年以降の8シーズンだけで7人。指名がなかった年は2018年のみという、驚異の輩出率である。

 しかも、2017年には源田、2020年には森下がリーグ新人王に輝き、2021年の東京五輪には両者が揃って出場。日本の悲願であった金メダル獲得に貢献した。同一校から複数で五輪の侍ジャパン入りを果たしたのは、過去に駒大苫小牧高と大分商のみ。もちろん、公立では大分商が唯一だ。

 そして、今年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)には源田が選出されており、侍ジャパンの正遊撃手としての起用は、ほぼ間違いなしといったところだろう。
 
 大分商を経て、プロの道に進んだ彼らには、共通の師がいる。現在は佐伯鶴城を率いている渡邉正雄監督だ。

 2014年以降にプロに進んだ選手たちはいずれも渡邉監督によって才能を引き出されてきた。昨春に大分商を離れたが、赴任先の佐伯鶴城で、いきなり古川雄大をドラフト2位で西武に送り出すなど、異動1年目から「ドラフト名人」としての手腕を発揮している。

 大分県は硬式・軟式とも中学生選手のレベルが高く、大分商には将来的なプロ入りを意識できるだけの選手が毎年のように入ってくる。特に源田の活躍や、川瀬晃、廣澤と遊撃手のプロ入りが続いたこともあり、遊撃手希望の選手が後を絶たない。

「大分商のショートを見れば、大分県のレベルが分かる」

 そう語るスカウトもいるほど、大分商のショートストップとはホットコーナーなのだ。実際に内外野とも遊撃手経験者のコンバートが多く、あの森下も登板時以外は遊撃を守っていた。
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