このままでは「世界の野球」から取り残されていていくのではないか。
そんな危機感さえ漂った貴重な時間だった。
『日本野球科学研究会』第7回大会が、11月30日、12月1日に法政大学多摩キャンパスで行われた。日々、野球を科学的に研究しているシンポジストらが熱弁を振るい、参加者らに情報を共有した。
その2日目のシンポジウムにおいて、メジャーリーグきっての“理論派”投手であるトレバー・バウアー(レッズ)が特別参加。プレゼンターを務めた『ネクストベース』社の神事努氏らとともに、日々、進化する野球についての意見交換がなされた。
昨今、メディアに出ているもの、出ていないものも含め、野球はテクノロジー化が急速に進んでいる。以前まで選手による感覚で処理されていたものを数値化し、それを基に技術力向上につなげていくことが当たり前に行われている。
分かりやすいところで言えば、投手が投げるボールの回転数。この回転数によって空振りを取れる割合が異なるというデータがあり、では、投手はどう取り組むべきかが考えられるようになった。回転数の多いボールを投げる技術、それを実現するためのトレーニング、投球フォームなどを研究して、ピッチングを“再構築”するのだ。
また、回転数は一方向ではなく、ホップ成分やジャイロ成分、あるいはスライド回転、シュート回転するものなどさまざまだ。それら(回転軸)については軽視されることが多いのだが、投手たちは、回転軸と回転数をつぶさに研究し、いかにして空振りを奪えるかを身につけようとしている。
こうした客観的なデータやスポーツ科学の力を使って球質の改良に努めるという部分では、アメリカの方が進んでおり、今回はその知見を広めるためにバウアーが招かれ、日本での第一人者であり、バイオメカニクスの研究者である神事氏らと熱論を交わした。
そんな危機感さえ漂った貴重な時間だった。
『日本野球科学研究会』第7回大会が、11月30日、12月1日に法政大学多摩キャンパスで行われた。日々、野球を科学的に研究しているシンポジストらが熱弁を振るい、参加者らに情報を共有した。
その2日目のシンポジウムにおいて、メジャーリーグきっての“理論派”投手であるトレバー・バウアー(レッズ)が特別参加。プレゼンターを務めた『ネクストベース』社の神事努氏らとともに、日々、進化する野球についての意見交換がなされた。
昨今、メディアに出ているもの、出ていないものも含め、野球はテクノロジー化が急速に進んでいる。以前まで選手による感覚で処理されていたものを数値化し、それを基に技術力向上につなげていくことが当たり前に行われている。
分かりやすいところで言えば、投手が投げるボールの回転数。この回転数によって空振りを取れる割合が異なるというデータがあり、では、投手はどう取り組むべきかが考えられるようになった。回転数の多いボールを投げる技術、それを実現するためのトレーニング、投球フォームなどを研究して、ピッチングを“再構築”するのだ。
また、回転数は一方向ではなく、ホップ成分やジャイロ成分、あるいはスライド回転、シュート回転するものなどさまざまだ。それら(回転軸)については軽視されることが多いのだが、投手たちは、回転軸と回転数をつぶさに研究し、いかにして空振りを奪えるかを身につけようとしている。
こうした客観的なデータやスポーツ科学の力を使って球質の改良に努めるという部分では、アメリカの方が進んでおり、今回はその知見を広めるためにバウアーが招かれ、日本での第一人者であり、バイオメカニクスの研究者である神事氏らと熱論を交わした。