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MLB公式サイトが“春季キャンプ最注目選手”に藤浪晋太郎を厳選!同僚捕手も「厄介」と絶賛した球とは!?

THE DIGEST編集部

2023.02.17

アスレティックスに新加入した藤浪の投球にチームメイト、投手コーチらは絶賛の声が挙がった。写真:産経新聞社

 28歳の日本人右腕に、熱視線が注がれている。今シーズン、阪神タイガースからポスティングシステムを利用してオークランド・アスレティックスに入団し、念願のメジャー移籍を叶えた藤浪晋太郎だ。

 現地2月16日には、MLB公式サイト『MLB.com』が「春季キャンプで最も興味深い選手」を特集した記事を配信。メジャー全30球団から1人ずつをピックアップされたなかで、アスレティックスからは、藤浪が堂々の選出をされた。

 同サイトは今回、定位置争いに臨む若手選手やケガからの復帰を目指すベテラン選手などに注目。今キャンプで、首脳陣にアピールする必要がある選手たちに焦点を当てたと説明している。

 そのうえで、今季アスレティックスに新加入した日本人を選出したマルティン・ガレゴス記者は「ショウヘイ・オオタニと同様にNPBのドラフト1位指名選手であり、高卒直後にプロ入りすると快進撃を見せた」と藤浪を紹介。「その後、彼は制球難に悩まされたものの、2022年には素晴らしい成績を残した」と説明している。

 同記者は、藤浪がアスレティックスで先発登板の機会が十分に見込まれていると言及し、「フジナミの速球とスライダーはメジャーを沸かせることになるだろう。間違いなく春季キャンプで見ておくべき選手だ」と今キャンプの注目選手であると強調する。

 初日からブルペンに入った藤浪は、速球、カットボール、スライダー、スプリット、カーブなど40球を投げ、チームメイトやコーチから喝采を浴びた。そしてボールを受けた捕手のシェイ・ランガリアーズは最も印象的だったボールを「スプリットだ」と挙げ、「厄介なボールだった」と評価した。
 
 ランガリアーズは「フジナミの大きなスプリッターは厄介だった。あれに慣れるには、もう少しキャッチングの練習が必要だ。本当に素晴らしいよ。ミットに飛び込んでくるしね」と絶賛。一方、スコット・エマーソン投手コーチは、藤浪の速球に注目。その理由は、最高球速が97マイル(約150キロ)であり、「一貫してストライクゾーンに投じる能力がある」と語る。

 同コーチは「彼の速球を見ると、いい意図が感じられる。手元で動いてくるし、カットもできる。沈めることもできる。ゾーンの底でいいスプリットがある。すべての要素を彼はいま持っている」と藤浪のボールに目を細める。「あとは彼をどう試合に出して、メジャーの打者と対峙するために何ができるかを見極めるだけだ」と藤浪の実戦登板に期待を寄せていた。

 藤浪は練習後、通訳を介し「140イニングくらいを目標にしたい。そのくらいのイニングを投げられたら嬉しいですし、そのつもりでいます」と先発としての目標を述べた。

 新天地での先発ローテ入りに向け、28歳は己の武器に磨きをかけている。

構成●THE DIGEST編集部

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