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プロ野球

【2019主力選手通信簿・ロッテ】種市ら若手投手が芽吹く一方、野手は打のMVP荻野&鈴木以外が…

出野哲也

2019.12.05

種市が本格派エースとして台頭を予感させた。提供:日刊スポーツ/朝日新聞社

種市が本格派エースとして台頭を予感させた。提供:日刊スポーツ/朝日新聞社

 2019総括と平行して、全12球団の主力選手の一年を5段階(A~E)の通信簿形式で振り返っていく。成績だけでなく各選手の期待値込みで採点しているので、みなさんも想像しながら読み進めてほしい。
※A=よくできました、B=まずまずです、C=可もなく不可もなく、D=がんばりましょう、E=もっとがんばりましょう
    ◆    ◆    ◆
【投手】
●二木康太
[試合]22 [勝敗]7-10 [防御率]4.41
[投球回]128.2 [奪三振]115
評価:がんばりましょう(D)
K/BB3.83はリーグ3位(80投球回以上)と間違いなく力はあるのに、なかなか成績に結びついていない。後半戦は1勝5敗、防御率6.75と不調でCS争いするチームの足を引っ張った形に。

●石川歩
[試合]27 [勝敗]8-5 [防御率]3.64
[投球回]118.2 [奪三振]81
評価:可もなく不可もなく(C)
開幕投手を任されながら、6月まで10先発で防御率5.12。プロ入り後初めてリリーフにも回ったが、先発復帰後は7試合連続QS、5勝0敗で防御率1.90とエースらしい投球が甦った。

★投のMVP★
●種市篤暉
[試合]26 [勝敗]8-2 [防御率]3.24
[投球回]116.2 [奪三振]135
評価:よくできました(A)
本格派エース台頭を予感させた。4月29日の楽天戦でプロ初勝利を挙げると、以後は先発ローテーションに定着。6~8月にかけては23イニング連続奪三振のプロ野球タイ記録を樹立、規定投球回未満ながらリーグ4位の135三振を奪った。

●涌井秀章
[試合]18 [勝敗]3-7 [防御率]4.50
[投球回]104.0 [奪三振]87
評価:がんばりましょう(D)
4月16日のソフトバンク戦で9年ぶりの無四球完封。5月8日までに3勝を挙げていたが、その後の10先発で1勝もできず、防御率もプロ2年目以降では最悪の数字と厳しいシーズンになった。
●ボルシンガー
[試合]20 [勝敗]4-6 [防御率]4.63
[投球回]103.0 [奪三振]86
評価:がんばりましょう(D)
13勝2敗で最高勝率に輝いた昨年と打って変わって不振。マウンドでふて腐れた態度を見せることもあり印象が悪く、9月20日の最終登板での続投拒否が決定打となって退団となった。

●岩下大輝
[試合]21 [勝敗]5-3 [防御率]3.64
[投球回]96.1 [奪三振]74
評価:まずまずです(B)
フォークを武器に最初の8先発で防御率2.44と好投しながら、援護に恵まれず1勝のみ。6・7月に4勝と運が上向いたかと思ったら、今度はベースカバーで足首を捻挫と、なかなか噛み合わなかった。オフに小学校の同級生と結婚し、運気も上がる?

●西野勇士
[試合]37 [勝敗]2-3 [ホールド]5
[防御率]2.96 [投球回]70.0 [奪三振]64
評価:よくできました(A)
ここ2年の不振から脱却。前半はリリーフでまずまずの数字だったが、8月以降先発に回ると6試合で防御率2.52、9月7日のソフトバンク戦でプロ初完封と救世主的存在になった。

●益田直也
[試合]60 [勝敗]4-5 [セーブ]27
[防御率]2.15 [投球回]58.2 [奪三振]56
評価:よくできました(A)
きっちり抑えることは少なかったものの、セーブ王になった2013年以降では最多の27セーブと、クローザーの役割は果たした。日本ハムと楽天に対しては合計22試合で自責点0。来季は新選手会長としての働きも期待される。

●酒居知史
[試合]54 [勝敗]5-4 [ホールド]20
[防御率]4.37 [投球回]57.2 [奪三振]60
評価:まずまずです(B)
昨オフの海外遠征で適性を見せたリリーフに本格転向すると、ペース配分の心配がなくなり、奪三振率が5.92→9.36へ上昇。主に7回を任され6月末まで16ホールドを稼いだが、夏場以降は勝ちパターンから外れた。

●唐川侑己
[試合]40 [勝敗]5-3 [ホールド]14
[防御率]5.26 [投球回]37.2 [奪三振]30
評価:がんばりましょう(D)
オープナーでの1試合を除き、全部リリーフで40試合に登板。開幕直後はセットアップ役で結果を出していたが、後半戦はスタミナ切れを起こしたか、防御率9点台の惨状だった。
 
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