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侍ジャパン

ダルビッシュ有をも唸らせた力強い30球。“時の人”となった宇田川優希がようやく掴んだ手応え「楽しいと思えた」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.02.23

黙々とブルペンで30球を投げ込んだ宇田川。そのなかで24歳の右腕は確実に手応えを掴んだ。写真:梅月智史

黙々とブルペンで30球を投げ込んだ宇田川。そのなかで24歳の右腕は確実に手応えを掴んだ。写真:梅月智史

 強張っていた剛腕の表情から笑みがこぼれた。

 2月23日、ワールド・ベースボール・クラシックに向け、侍ジャパンの一員として宮崎での合宿に臨んでいる宇田川優希(オリックス)がブルペン入り。力強いストレートに、フォークを織り交ぜて合計30球を投げ込んだ。

「周りを気にせずにやりたいだろ」と厚澤和幸コーチが気を利かせて、たった一人でブルペンのマウンドに立った宇田川。しかし、いまや“時の人”になりつつある彼の下にはダルビッシュ有(パドレス)や山本由伸(オリックス)などギャラリーが集まり、一球一球に視線が集まった。

 ブルペンに入ってすぐは緊張感があった。だが、「今日は気にせずにいけた」という宇田川は、次第にクイック投法を試すなど試行錯誤をしながら、力強いボールを次々に投じた。その投球を見つめたダルビッシュら周囲からは「いいじゃん!」「オッケー!」と賛辞の言葉が飛んだ。

 同僚たちを唸らせた24歳。ブルペンの出来は「良い球が投げられるようになりました」という。かなりの手応えがあったようだ。
 
「今日はコントロールを気にせずにキャッチャーの構えたところに思い切り投げるということを今日は決めていた。それで力強い真っすぐがいったので一番良かったかなと思います」

 合宿中には「まだまだ」とも漏らしていたボールの感覚的にはどうか。「投げていて気持ちがいい」と語った宇田川は「楽しいと思えた。どんどん良いときの感じに戻せているのかなと思う」と、どこか清々しい表情で語った。

 25日に行なわれるソフトバンクとの壮行試合では、9回の1イニングを投げる予定となっている。今春初の実戦に向けては「真っすぐで押していって、甘い球でもファウルを取れるかどうか。それができるかどうかでフォークで三振が取れるかどうかっていうピッチングが決まるのでそこは確認したい」という。合宿初日にはチームになじめず、「気疲れも出ています」と明かしていたが、「気を遣わずに投げられるようになった」と強調した。

 いまや投手陣の中心にいる。いよいよパ・リーグ屈指の剛腕リリーバーが、本領を発揮するかもしれない。

取材・文●羽澄凜太郎

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