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「手術前に近い球速を示した」ツインズ前田健太の実戦復帰に現地メディア称賛!! 指揮官は「この日を長い間待っていた」

THE DIGEST編集部

2023.02.27

昨季は手術の影響でシーズン全休となった前田。復活を期して今季に臨む。(C) Getty Images

 メジャーリーグ、ミネソタ・ツインズの前田健太が現地時間2月25日、キャンプ地であるアリゾナ州フォートマイヤーズで行なわれたタンパベイ・レイズとのオープン戦に登板した。2021年9月に右ひじのトミー・ジョン手術を受けて以降、およそ1年半ぶりとなる実戦のマウンドに登り、最初の打者に長打を打たれたものの後続を抑え、1回を投げ無失点に抑えた。

 前田は昨年の7月、リハビリ後初めてブルペンでの投球を再開、レギュラーシーズン最終盤での救援登板の可能性も囁かれていた。スプリングキャンプを経て、今回のオープン戦でも無難な投球を見せたことで、さらなるステップを踏むことは確実。公式戦マウンドへの復帰も近づいてきている。

【動画】トミー・ジョン手術から復活を目指すマエケンの投球をチェック
 日本人右腕の久々のピッチングには現地メディアも反応を見せており、ツインズの情報を発信する『Twins Daily』ではこの試合での前田のマウンド復帰をレポート。同メディアはレイズ戦の内容を伝える中で「最も期待されていたツインズ選手はケンタ・マエダだった」として、続けて「ツインズのファンは昨年9月、おそらく救援の役割で彼に会えることを望んでいた。しかし、すべての関係者は彼の復帰をこの春まで待つことにした」とここまでのプロセスを記している。

 さらに「マエダの時速90.8マイル(約146キロ)の速球はすでに手術前に投げていたものに近い速度を示していた。この試合では安打を許すも、投ゴロと三振、三ゴロでイニングを無失点で切り抜けている。13球のうちストライクは10球を投げている」として、投球内容を評した。

 また、ツインズのロッコ・バルデッリ監督の試合後のコメントとして「私たちはこの日を非常に長い間待っていた」と語ったとしている。

 他にも米野球サイト『CALL TO THE PEN』も前田の実戦復帰について報じた。「トミー・ジョン手術を受けて2022年シーズンを完全に欠場した後、34歳のマエダは土曜日にツインズのマウンドに戻った。タンパベイ・レイズとの春季トレーニングの試合に登板し、1イニングを投げた」と綴っており、その上で「マエダの球速も良さそうで、彼のカムバックは今季のツインズにとってポジティブな兆候だ」と指摘している。

 多くのファン、関係者が待ち望んでいた前田の実戦登板。コンディションの良さもこの日の投球内容に表れていた。開幕も少しずつ近づいている2023年シーズン、背番号18の力強い投球が見られることは間違いないだろう。

構成●THE DIGEST編集部
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