文字通り開幕スタメンの“最右翼”に躍り出てきた。阪神タイガースのドラフト1位ルーキーである森下翔太だ。
中央大学から鳴り物入りで入団した22歳は、春季キャンプが行なわれた1カ月で一気に評価を上げた1人と言える。まず、キャンプを打ち上げた岡田彰布監督の評価から記しておきたい。
「(森下は)ちょっと出遅れたんですけど、合流してからは本当にね。持っている……、持っていた以上になるかもわからないけど、そういう姿を見せてくれたんでね。肩にしても、送球の速さとか強さとか守備力にしても思っている以上に普通にこなしている。バッティングにしても(実戦で)ヒットが出るわけだから」
百戦錬磨の指揮官の言葉からは、森下が“思った以上”の力が窺い知れる。
そもそも、春季キャンプが始まった2月1日の時点では1軍メンバーには入っていなかった。昨年12月に右太ももの肉離れを発症。今年1月の新人合同自主トレも大半を別メニュー調整で終えており、キャンプインも2軍メンバーとして迎えた。
そんな状況下で、序盤は影を潜めていた「森下翔太」の名が、轟き始めたのは第2クール2日目の2月5日。この日、岡田監督が2軍の具志川球場を視察に訪れ、背番号1の屋外フリー打撃に熱視線を送った。
筆者もこの日、森下の打撃を初めて生で見たのだが、その前に“同僚”に取材も敢行していた。20年から2年連続で2桁勝利を挙げた秋山拓巳は「森下、えぐいっすよ」と一言。続けて「スイング強いなぁとかじゃなく『うわ、こいつえぐい』みたいな感じ」と「強い」を超える「えぐい」という表現でもってルーキーを評した。
そして、先輩右腕の形容が大袈裟ではないことはすぐに分かった。
森下は「よっしゃ」と叫びながら力強いスイングでバックスクリーン4本を含む15本のサク越えを披露。海風にも乗せられて、逆方向にも軽々とスタンドインしていく打球に指揮官も独特の言い回しでその潜在能力を認めた。
「良さっていうか、もう見てのまんまやろ、そんなん。見とったら分かるやんか」
言葉はいらないとはまさにこのことだ。森下は“試合で見たい”と思わせる逸材だった。
中央大学から鳴り物入りで入団した22歳は、春季キャンプが行なわれた1カ月で一気に評価を上げた1人と言える。まず、キャンプを打ち上げた岡田彰布監督の評価から記しておきたい。
「(森下は)ちょっと出遅れたんですけど、合流してからは本当にね。持っている……、持っていた以上になるかもわからないけど、そういう姿を見せてくれたんでね。肩にしても、送球の速さとか強さとか守備力にしても思っている以上に普通にこなしている。バッティングにしても(実戦で)ヒットが出るわけだから」
百戦錬磨の指揮官の言葉からは、森下が“思った以上”の力が窺い知れる。
そもそも、春季キャンプが始まった2月1日の時点では1軍メンバーには入っていなかった。昨年12月に右太ももの肉離れを発症。今年1月の新人合同自主トレも大半を別メニュー調整で終えており、キャンプインも2軍メンバーとして迎えた。
そんな状況下で、序盤は影を潜めていた「森下翔太」の名が、轟き始めたのは第2クール2日目の2月5日。この日、岡田監督が2軍の具志川球場を視察に訪れ、背番号1の屋外フリー打撃に熱視線を送った。
筆者もこの日、森下の打撃を初めて生で見たのだが、その前に“同僚”に取材も敢行していた。20年から2年連続で2桁勝利を挙げた秋山拓巳は「森下、えぐいっすよ」と一言。続けて「スイング強いなぁとかじゃなく『うわ、こいつえぐい』みたいな感じ」と「強い」を超える「えぐい」という表現でもってルーキーを評した。
そして、先輩右腕の形容が大袈裟ではないことはすぐに分かった。
森下は「よっしゃ」と叫びながら力強いスイングでバックスクリーン4本を含む15本のサク越えを披露。海風にも乗せられて、逆方向にも軽々とスタンドインしていく打球に指揮官も独特の言い回しでその潜在能力を認めた。
「良さっていうか、もう見てのまんまやろ、そんなん。見とったら分かるやんか」
言葉はいらないとはまさにこのことだ。森下は“試合で見たい”と思わせる逸材だった。