ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に出場する日本代表は３月３日、バンテリンドームで中日ドラゴンズと壮行試合を行ない２-７で敗れた。侍ジャパンは壮行試合で初黒星を喫している。

【PHOTO】WBC前哨戦！侍ジャパンvs中日ドラゴンズの厳選フォトギャラリー!! 　試合は１-１で迎えた６回、日本は２番手の戸郷翔征が新外国人選手のアキーノに勝ち越しソロを打たれリードを許すと、さらに連打で１点を失い１-３。続く７回には、３番手で登板した松井裕樹のコントロールが定まらず、細川成也にタイムリー二塁打を浴び追加点を許すと、ここから連続四球で満塁に。６番・高橋周平にセンター前へ運ばれ５点目を献上し、７回途中降板となった。負の連鎖は止まらず、４番手の栗林良吏も代わり端を木下拓哉に捉えられ、さらに２点を奪われ、７失点となってしまった。

　試合後、取材に応じた松井はピッチングの内容について問われると、「そうですね。見た通りですね」と力なく返答。「いろんな要因があるけど、前回から比べて良かったとか、悪かったとか言っている場合ではない。次に向けて時間を使って上手く投げれるように言っていきたい」と調整の遅れに危機感を抱いているようだ。

　松井は前回の壮行試合・ソフトバンク戦でも１回を無失点に抑えたものの、右打者に対し、左へ抜けるようなボールが多く、四球を連発してWBC使用球への対応の遅れが指摘されている。この問題に対しては、「ボールから始まってずれが出てきて、いろんなところが気になってしまって、全体的に流れが、フォームの流れとかが良くない」と投球フォームにも悪影響を及ぼしていることも隠さない。

「（投球内容は）自分が投げたいボールではないし、もどかしさは当然あるが、しっかりやらなくてはならないので。なんとか頑張ります」

　２戦続けて本調子には程遠いピッチングとなってしまった松井。次こそは、栗山監督の信頼を掴むパフォーマンスを見せたいところだ。

構成●THE DIGEST編集部
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