鋭い打球の数々に球場は異様なムードと化した。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のそれだ。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)制覇を目指す侍ジャパン初合流となった前日もグラウンドに姿を見せた瞬間に、地鳴りのような声援を送られた大谷は、3月4日の中日ドラゴンズとの壮行試合を前にした練習でも登場から万雷の拍手が送られた。
周囲に位置したファンは「すげー! 本物だ」という声が挙げたほど。それは稀有な生き物を目にしたような反応で、筆者はあらためて二刀流の偉才が放つ存在感を思い知らされた。
グラウンドに現れるやいなや外野でキャッチボールを敢行した大谷。ピッチングを意識した内容で、鋭く、伸びのある返球を披露。これにはパートナーを務めた厚澤和幸ブルペンコーチも「おぉ」と思わず驚き、後退りしたほどだった。
早々にキャッチボールを終えた背番号16は、足早にベンチへ下がるとバットを片手に再登場。そしてざわつくスタンドをよそに引き締まった表情で左打席に入ると、鋭い弾丸ライナーを次々とかっ飛ばしていく。一振りごとにスタンドが沸く雰囲気は、その前を打っていた村上宗隆(ヤクルト)や山川穂高(西武)といったNPBトップクラスの主砲のそれとは一線を画すものだった。
前日には、同じくチームに合流したばかりで、大谷と共に室内練習を行なったラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)が、「とてつもないスイングをしていた」と目を見張った。今回の屋外練習は、そんな現役バリバリのメジャーリーガーが驚くワケを示したと言える。
結局、ライトスタンドの最上階席まで飛んだ一打を含むサク越え連発で、違いを見せつけた大谷。「時差ボケはまだある」という本人の言葉を鵜呑みにすれば、おそらく本調子ではない。だが、その一振りは9日(日本の初戦)に幕が開けるWBCの本大会に期待を抱かせた。
取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)
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早々にキャッチボールを終えた背番号16は、足早にベンチへ下がるとバットを片手に再登場。そしてざわつくスタンドをよそに引き締まった表情で左打席に入ると、鋭い弾丸ライナーを次々とかっ飛ばしていく。一振りごとにスタンドが沸く雰囲気は、その前を打っていた村上宗隆(ヤクルト)や山川穂高(西武)といったNPBトップクラスの主砲のそれとは一線を画すものだった。
前日には、同じくチームに合流したばかりで、大谷と共に室内練習を行なったラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)が、「とてつもないスイングをしていた」と目を見張った。今回の屋外練習は、そんな現役バリバリのメジャーリーガーが驚くワケを示したと言える。
結局、ライトスタンドの最上階席まで飛んだ一打を含むサク越え連発で、違いを見せつけた大谷。「時差ボケはまだある」という本人の言葉を鵜呑みにすれば、おそらく本調子ではない。だが、その一振りは9日(日本の初戦)に幕が開けるWBCの本大会に期待を抱かせた。
取材・文●羽澄凜太郎(THE DIGEST編集部)
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