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侍ジャパン

大谷翔平は「プロ野球選手にも影響を与えられる」。“至高の練習”に侍ジャパンの精鋭たちも虜「あんなの勝負にならない」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.05

ケージの後ろから大谷のバッティングを食い入るように見入った侍ジャパンの選手たち。その打球はプロである彼らからしても「凄い」という。写真:滝川敏之

ケージの後ろから大谷のバッティングを食い入るように見入った侍ジャパンの選手たち。その打球はプロである彼らからしても「凄い」という。写真:滝川敏之

 3月4日、前日に侍ジャパンに合流した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、帯同後初となる打撃練習を行なった。時間にして約15分と決して長くはなかったが、超満員スタンドが沸き立つ至高の瞬間となった。

 まさに異次元の“ショウタイム”だった。バンテリンドームナゴヤのライトスタンドの最上段に着弾する推定160メートルの特大アーチを放つなど、27スイングで4連発を含む9本のサク越えをマークした。そんな勇ましい背番号17に、ケージの後ろで構えた侍ジャパンの同僚たちも無我夢中に。とてつもないスイングを食い入るように見入った。

 日夜、日本球界最高峰のNPBで活躍する選手たちですらも、メジャーで「唯一無二の男」が見せつけた打棒には、驚きの言葉しか出ない。

 日本ハム時代の同僚でもある近藤健介(現ソフトバンク)が、「進化している。それが率直な印象です。やっぱり飛ばす力っていうのが、すごいですね。やっぱりスター。なかなかプロ野球選手にも影響を与えられる選手って少ない」と称えれば、昨季のパ・リーグ本塁打王の山川穂高(西武)は「あれはもう。なんかね、いいです(笑)」と苦笑いを浮かべながら持論を語った。
 
「あんなのはもう勝負にならない。バイバイって感じです。『はい、敵いません』って感じです。(打撃の)話もしましたけど、僕はメジャーに行ってないですし、日本での感覚がある。だから聞いたからどうっていうことはないんですけど……しかし、凄かったですね。とんでもない。間違いなくレベルアップしてますね、うん。凄い」

 そして、昨季にセ・リーグで三冠王に輝いた村上宗隆(ヤクルト)は、「いや、もう。初めて見たんですけど、すごかったですね。言葉が出ないというか」と脱帽。そして「初めて感じたことがいろいろありました」と刺激を受けた様子で明かした。

 わずか27球で話題を独占してしまった大谷。あらためてその打棒は凄まじい。

構成●THE DIGEST編集部

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