6年ぶりのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕まで3日と迫り、各国で緊張感が高まっている。
3大会ぶりの世界制覇を目指す日本代表は、3月5日に吉田正尚(ボストン・レッドソックス)が合流。これで参戦予定だったメジャーリーガー全員がチームに入り、いよいよ臨戦態勢が整った感がある。
そうしたなかで、侍ジャパンの“強敵”となり得るライバルも着々と強化を進めている。史上初の大会制覇を狙う韓国代表だ。4日に大阪入りを果たしたチームは、5日に同市内で練習を実施。6日に行なわれるオリックスとの強化試合に向けて軽快な動きを見せた。
今大会の韓国は、来季のメジャーリーグ挑戦を目指すイ・ジョンフ(キウム)ら国内の精鋭に加え、キム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)とトミー・エドマン(セントルイス・カーディナルス)のメジャーリーガーコンビも参戦。スカッドはなかなかのタレントが集っている。
しかし、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)やダルビッシュ有(パドレス)、村上宗隆(ヤクルト)といった世界的に注目される選手が揃う日本に比べれば、下馬評は決して高くはない。それは国内メディアでも同様で、日刊紙『MT』は「これまで以上に日本の戦力は充実しており、懸念は大きくなるばかり」と指摘するほどだ。
そうしたなかで「チームのために犠牲を払う精神があれば大丈夫だ。それは外からは見えないものなんだ」と訴えたのは、韓国代表がベスト4進出を果たした2006年大会でショートを守っていたパク・ジンマンだ。
2008年の北京五輪における金メダル獲得にも貢献した名手であり、現在はKBOリーグ(韓国リーグ)の名門サムスン・ライオンズを指揮するパク・ジンマンは、『MT』の取材で「過去に我々がWBCで結果を残せたのは一丸となれたからだ」と強調。そのうえで上位進出のカギとなる日韓戦への持論を説いた。
「萎縮しないことが肝になる。日本が『実力で上だ』と評価されているのは知っている。だが、野球ってものは雰囲気と流れが重要なんだ。とくに我々には『勝つために何でもする』という気概がある。それに日本戦は単純な戦力比較では言い表せない何かがあるんだ」
自身の経験をふまえて後輩たちの奮闘に期待を込めたパク・ジンマンは、こう言い残している。
「代表のユニホームを着るのは相当な負担と重圧がある。試合後にはヘトヘトだ。それでも戦うだけの価値がある。韓国には特有の底力があるし、今回も選手たちはそれを見せてくれるはずだ。私も国民の一人として彼らを応援したい」
構成●THE DIGEST編集部
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今大会の韓国は、来季のメジャーリーグ挑戦を目指すイ・ジョンフ(キウム)ら国内の精鋭に加え、キム・ハソン(サンディエゴ・パドレス)とトミー・エドマン(セントルイス・カーディナルス)のメジャーリーガーコンビも参戦。スカッドはなかなかのタレントが集っている。
しかし、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)やダルビッシュ有(パドレス)、村上宗隆(ヤクルト)といった世界的に注目される選手が揃う日本に比べれば、下馬評は決して高くはない。それは国内メディアでも同様で、日刊紙『MT』は「これまで以上に日本の戦力は充実しており、懸念は大きくなるばかり」と指摘するほどだ。
そうしたなかで「チームのために犠牲を払う精神があれば大丈夫だ。それは外からは見えないものなんだ」と訴えたのは、韓国代表がベスト4進出を果たした2006年大会でショートを守っていたパク・ジンマンだ。
2008年の北京五輪における金メダル獲得にも貢献した名手であり、現在はKBOリーグ(韓国リーグ)の名門サムスン・ライオンズを指揮するパク・ジンマンは、『MT』の取材で「過去に我々がWBCで結果を残せたのは一丸となれたからだ」と強調。そのうえで上位進出のカギとなる日韓戦への持論を説いた。
「萎縮しないことが肝になる。日本が『実力で上だ』と評価されているのは知っている。だが、野球ってものは雰囲気と流れが重要なんだ。とくに我々には『勝つために何でもする』という気概がある。それに日本戦は単純な戦力比較では言い表せない何かがあるんだ」
自身の経験をふまえて後輩たちの奮闘に期待を込めたパク・ジンマンは、こう言い残している。
「代表のユニホームを着るのは相当な負担と重圧がある。試合後にはヘトヘトだ。それでも戦うだけの価値がある。韓国には特有の底力があるし、今回も選手たちはそれを見せてくれるはずだ。私も国民の一人として彼らを応援したい」
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