ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）日本代表の大谷翔平（エンジェルス）が披露した“変態弾”は、伝説の名手と類似していると話題を呼んでいる。

　３月６日に行なわれた阪神との強化試合で、大谷は「３番・DH」でスタメン出場した。第１打席は三振を喫したものの、これで尻に火がついたようで、「修正しながら打てた」という３回の第２打席は、左膝を地面に付き片手になりながらも、落ちる変化球を救い上げバックスタンドへと運んだ。

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　一昨年のアメリカン・リーグMVP男は、これだけでは終わらない。５回２死一、二塁の場面では、２番手左腕の富田蓮と対峙。フルカウントからの６球目、142キロの速球をつまらせながらも背番号16は、京セラドームに快音を響かせた。打球は鋭く飛び出すと、そのまま右中間席に着弾した。
  　凱旋アーチ２本という“ド派手”なパフォーマンスには日本中が沸いた。SNSで動画が拡散されると、この話題は海を越えた地にも届いたようで、米スポーツ専門局『ESPN』のエンリケ・ロハス記者は、「太陽系で最高の選手であるオオタニが、日本の壮行試合で２連発を放ち、大量得点を奪っている」と驚きをもって伝えている。

　そして「１本目は、エイドリアン・ベルトレのスタイル（膝を地面につけるスタイル）でした」と伝説の選手がやってのけた“変態弾”と同じ打ち方をしたと称えている。

　３月９日の中国との初戦に向けて、調子の良さを猛アピールした28歳。本戦でも華麗なアーチが飛び出すことを期待せざるを得ない。

構成●THE DIGEST編集部

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