月曜日ナイターで行なわれた強化試合で、侍ジャパンは阪神タイガースに８対１で勝利。メジャーリーガーの出場が解禁された一戦で奮迅のパフォーマンスを披露したのが、３番・ＤＨで先発した大谷翔平（エンゼルス）だ。

　第１打席を空振り三振で終えた28歳は、迎えた３回表の第２打席で京セラドームを歓喜の渦に巻く。阪神・才木浩人が投じたアウトサイドへのフォークを片膝をつきながら救い上げてインパクト。なんとこれがバックスクリーンに飛び込む３ランとなった。

　さらに５回表、２死一、二塁で訪れた第３打席でも、阪神の左腕・富田蓮から詰まりながらもストレートをふたたびセンター右のスタンドに放り込み、２打席連続の３ラン。３打数・２安打・６打点の大立ち回りで、1974日ぶりとなる日本での復帰戦を飾った。
  　日本中のファンが度肝を抜かれるなか、ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の１次ラウンドで日本と戦う韓国のメディアからも驚きの声が上がった。ニュースメディア『OSEN』は「これで時差ボケ？　スーパースター大谷が怪力で２打席連続３ランのワンマンショー！」と題して、次のようにレポートしている。

「まさに漫画野球の実写版だ。大谷本人はまだ時差ボケで体調が万全ではないと話しているようだが、とても信じられないほどの怪力であり、独壇場だった。とくに１本目の一撃は“膝蹴り”で放ったようなホームラン。大スターの活躍で日本代表のムードは一気に高まり、ファンの熱狂的な声援を背に受けて、攻守両面に圧倒的な内容を見せつけたのである」

　侍ジャパンは火曜日にも京セラドームでオリックスとの強化試合を消化。これを最後のテストゲームとし、３月９日にWBCの初戦となる中国戦（東京ドーム）に臨む。プールＢ最大のライバルと目される韓国とは、翌10日の第２戦で相まみえる。

構成●THE DIGEST編集部

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