山川穂高（西武）に待望の一発が飛び出した。

　３月６日の阪神との強化試合で２打数、無安打、２三振と苦戦した山川。２打席連続弾を放った大谷翔平（エンジェルス）を目の当たりにした彼は、苦笑いを浮かべつつ「マジで野球やめたいです」「同じ競技をやっているとは思えない」などと語るなど、小さくない衝撃を受けたようだ。

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　開幕前最後の強化試合となる７日のオリックス戦でも、前日に続き大谷と代わって途中出場を果たすと、第１打席とした４回に左安打、６回はボール球をしっかり見極め四球で出塁。そして８回の第３打席、外角のスプリットを左中間スタンドへ運んでみせた。

　試合後には、「出ましたね。嬉しいっす。やっぱり１本出ると世界変わりますね」と声を弾ませた山川は、「周りの皆がバカバカ打ってるから、『これどうしようかな』って思ってました」と本音を吐露。
  「野球を辞めなくて良かったなとは思います。けど僕は僕なので、自分にできることを精一杯やっていきます」

　夢の大舞台に合わせて調子を上げてきている31歳は、「昨日からそうだけど、嫌ですよ。ブーイングされるんじゃないかなと。大谷さんの後は」とプレッシャーを明かす。そして「（拍手で迎え入れてくれるファンは）優しいですね」と感謝し、こう続けた。

「人間じゃない人と比べないでほしいなと思います。僕は人間なので、人間らしくいきたい」

　今季初となる“どすこいパフォーマンス”をベンチ前で披露した山川。WBC本戦でも見せてくれることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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