３月10日に第５回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の１次ラウンド・プールBの第２戦が東京ドームで行なわれ、吉田正尚（ボストン・レッドソックス）は、韓国戦に「５番・レフト」で先発出場。３打数３安打５打点と大暴れし、13対４でのチーム勝利に貢献した。
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　２対３と１点ビハインドで迎えた３回一死満塁の場面でバットが火を噴いた。相手左腕ウォン・ティンと対峙した背番号34は、カウント１-１からのからの変化球をセンター前へ弾き返す。これが２点タイムリーヒットとなって見事逆転に成功。この一打が一気に流れを変えた。

　このシーンの直前には、前打者の村上宗隆（ヤクルト）が好機で浅いフライとなって凡退し、球場には重たい空気が流れていた。そうしたなかで、栗山英樹監督が「本当に良いバッター」と絶賛した一打を放った。

　試合後に吉田は「開き直って打席に入った。前のムネ（村上）が凡退して、しゃあないわって思って」と打席内での心境を告白。そして「ゾーンを上げて浮いた球にしっかり反応できた」と振り返っている。

　また、前日の中国戦で３打数無安打に終わっていた29歳は、「相手に合わせてしまって、納得のいくスイングができなかった」と猛省。今のバッティングの状態については、「自分の身体、呼吸が少しずつ一致してきて、スイング、インパクトが良くなってきている」と抜群の修正力をアピールした。
  　そして、３月11日のチェコ戦に向けて「（チェコは）勢いに乗っていると思うが、しっかりやれば大丈夫だと思う」と全勝宣言を誓った吉田。常に重圧がのしかかる国際試合において、その言葉は頼もしいばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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