侍ジャパン

佐々木朗希が「3.11」登板に込めた想い。被災地の子どもたちに伝えたいメッセージとは?【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.12

WBC初登板を3月11日に迎えた佐々木。背番号14は、この特別な日に魂を込めたピッチングを披露した。写真:鈴木颯太朗

 3月11日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールBの第3戦が東京ドームで行なわれ、日本代表の佐々木朗希(ロッテ)は、チェコを相手に先発登板。3回2/3(66球)を投げ、被安打2、奪三振8、失点1(自責点0)と好投するなど、10対2でのチーム勝利に貢献した。
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 初回から160キロ越えを連発し、球場を沸かせた"令和の怪物"。試合後のインタビューでは、「球数が許す限り、イニング多く投げようと思っていた。フォークボールを有効に使えた。スライダーも良かった」と振り返っている。

 佐々木は、周知の通り、岩手県陸前高田市の出身だ。2011年3月11日に起きた東日本大震災では父・功太さん(享年37)と祖父母を亡くし、自宅も流されている。そんな彼にとっては「特別な日」であるからこそ、この日のピッチングには強い想いがあった。

 栗山英樹監督からは、今春に実施された宮崎キャンプで、「3.11」での先発登板を託された。WBCという大会で重要な3戦目を任された佐々木は「自分のチームの勝ちだったり、自分のピッチングができるようにと思いながら、今日まで準備してきた」と明かしている。
 
 また、この日は佐々木の地元でパブリックビューイングも開催された。そのことを聞いた21歳は、子どもたちには「僕が投げている姿を見て、何か感じてもらえたらと思う」とメッセージを贈った。

 そして、陸前高田市のファンに向けては、「たくさんの応援が力になりますし、これからもまだまだ試合があるので、引き続き応援のほどよろしくお願いします」と力を込めた。

構成●THE DIGEST編集部

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