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侍ジャパン

「ありがとう、ロウキ! 君はエリート」死球を受けたチェコ選手が佐々木朗希の“お詫び”に感謝「一流の振る舞いだ」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.14

死球を当ててしまった佐々木(左)の紳士的行動に、エスカラ(右)は感激し、感謝を述べた。写真:鈴木颯太朗

死球を当ててしまった佐々木(左)の紳士的行動に、エスカラ(右)は感激し、感謝を述べた。写真:鈴木颯太朗

 3月13日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールBは全日程を終了。1位の日本、2位のオーストラリアが準々決勝進出を決め、3位の韓国、4位のチェコ、5位の中国は敗退となった。

 その激闘の裏で現在、話題を集めているのが、日本代表の佐々木朗希、そしてチェコ代表のウィリー・エスカラのやり取りだ。

 事の発端は、11日に行なわれた日本とチェコの対戦でのワンシーンだった。侍ジャパンの先発マウンドに立った佐々木は4回に、162キロの剛速球をエスカラの右膝に直撃させてしまうのである。故意ではなかったが、あまりの衝撃にエスカラは「あぁ!」という叫び声をあげてその場で倒れ込んでしまった。

 その後、自力で立ち上がってプレーを続けたエスカラ。しかし、試合後に膝が腫れていることを知った佐々木は、日本の1次ラウンドが終わった13日の早朝にチェコ代表が滞在するホテルを自ら来訪。謝罪として大量のお菓子を手渡した。
 
 チェコのパベル・ハジム監督が「なんてジェントルマンなんだ。本当に素晴らしい」と絶賛した行動は世界的に反響を集めた。MLB公式サイトが掲載した記事によると、佐々木の“お詫び”を受けたエスカラは、「あれ(デッドボール)はゲームの一部であり、その中で当ててしまうというのはよくある」としたうえで、「彼が謝罪し、僕が大丈夫かどうか確認しに来てくれたのは、本当に一流の振る舞いだった」とサプライズ的な謝罪を振り返った。

 また、「彼に会ってアザを見せることができたのは、とてもハッピーだった」と笑ったエスカラは、「彼は素晴らしい人であり、僕にたくさんのお菓子を持ってきてくれた」ともコメント。「今、それをチームのみんなと分け合っているけれど、それが本当に面白くてクールなんだ」とも明かし、プレゼントの中身をナインと楽しんでいるようだ。

 その後、自身のツイッターを更新したエスカラは、チェコ野球協会が公開した佐々木とのツーショットを引用し、「一流の振る舞いだ。他に言うことはない」と強調。「ありがとう、ロウキ。君はエリートの競争者でありながら、さらに人としても素晴らしい」と感謝のメッセージを送っている。

構成●THE DIGEST編集部

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