並々ならぬ思いで臨んだ戦士が、思わぬ怪我を負った。
現地時間3月15日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドプールDの最終戦で、プエルトリコ代表はドミニカ共和国代表と激突。勝者が2位で準々決勝へ進むという条件で行なわれた同ゲームでは、5対2と3点リードの最終回、クローザーのエドウィン・ディアズ(メッツ)が、3連続三振で試合を決めた。
しかし悲劇は直後に起きた。チームメイトと共に勝利のダンスを舞っていたはずのディアズだが、喜びも束の間で、守護神は地面に倒れ込むと自力では立ち上がれないほど右足を痛めたのだ。球場が騒然とするなか、スタッフの肩を借りてフィールドを後にすると、そのまま車いすに乗って球場を去った。
シーズン開幕直前に、エンジン全開で戦う選手たち。怪我のリスクが高いと考え、WBCの開催時期などを以前から問題視する関係者も多い。今回のディアズの負傷もメッツにとっては痛手で、その風潮はより高まりを見せており、「WBC中止しろ」「何してるんだ」「ほら、言わんこっちゃない」「WBCのせいだ」などと大会を否定する意見がSNSに書き込まれた。
そんななか、米放送局『ESPN』のランディ・ウィルキンス記者は、「本当に最悪だ。見た目より酷くないことを祈る」とディアズの怪我を心配したうえで、「アンチWBCツイートを沢山見るけど、これを問題視するのは不公平だ」と指摘した。
そして「彼はライバルを相手に熱戦を制し、大勝を祝って怪我をしてしまったんだ。その勝利は、重要なこと。『ワールドシリーズよりもWBCの方が大事』と言っているドミニカの選手が何人もいるくらい、みんな国のプライドをかけて戦っている」と位置づけを説明した同氏は、こう訴えた。
「多くの選手は大きな責任を負っている。これはこの大会のポイントだ。エドウィンの怪我を引き合いに出すのは見当違いであり、WBCの開催可否を決める投票をするべきでない」
不運な事故にあった守護神。WBC開催に不満を持つ声もあるようだが、今はただ彼の早期復帰を待つのみだ。
構成●THE DIGEST編集部
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しかし悲劇は直後に起きた。チームメイトと共に勝利のダンスを舞っていたはずのディアズだが、喜びも束の間で、守護神は地面に倒れ込むと自力では立ち上がれないほど右足を痛めたのだ。球場が騒然とするなか、スタッフの肩を借りてフィールドを後にすると、そのまま車いすに乗って球場を去った。
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そして「彼はライバルを相手に熱戦を制し、大勝を祝って怪我をしてしまったんだ。その勝利は、重要なこと。『ワールドシリーズよりもWBCの方が大事』と言っているドミニカの選手が何人もいるくらい、みんな国のプライドをかけて戦っている」と位置づけを説明した同氏は、こう訴えた。
「多くの選手は大きな責任を負っている。これはこの大会のポイントだ。エドウィンの怪我を引き合いに出すのは見当違いであり、WBCの開催可否を決める投票をするべきでない」
不運な事故にあった守護神。WBC開催に不満を持つ声もあるようだが、今はただ彼の早期復帰を待つのみだ。
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