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侍ジャパン

「アメリカ人はアメリカのことしか考えてない」プエルトリコ守護神の大怪我で噴出の“WBC批判”に元オリ助っ人が反論【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.17

今季絶望の大けがを負ってしまったE・ディアス。この球界屈指の大物クローザーの離脱がキッカケとなり、WBCの是非が問う論争が。そこに元NPB助っ人のジョーンズも意見した。(C)Getty Images、(C)THE DIGEST

今季絶望の大けがを負ってしまったE・ディアス。この球界屈指の大物クローザーの離脱がキッカケとなり、WBCの是非が問う論争が。そこに元NPB助っ人のジョーンズも意見した。(C)Getty Images、(C)THE DIGEST

 いよいよノックアウトステージに突入した第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。だが、世界一に向けてムードも高まっていくなかで、大会そのものの是非が問われる事態が発生した。
【動画】喜びすぎて靭帯損傷の大けがを…プエルトリコ守護神のまさかの負傷シーン

 議論を巻き起こすキッカケとなったのは、現地3月15日にマイアミで行なわれた1次ラウンド・プールD第4戦のプエルトリコ代表vsドミニカ共和国代表でのワンシーンだ。

 勝者が準々決勝に駒を進めるという一戦で、第3回大会王者のドミニカ共和国に5対2で勝利し、準々決勝進出を決めたプエルトリコ。最終回を三者連続三振という圧巻のピッチングで締めくくった守護神エドウィン・ディアスは、飛び跳ねながらチームメイトたちと喜びを分かち合った。

 しかし、その刹那、輪の中心にいたE・ディアスが右脚を負傷。グラウンドに倒れ込んでしばらくその場から動けず……。スタッフに抱えられ、車いすで会場を後にした28歳は、その後のレントゲン検査の結果で、右ひざの膝蓋腱断裂と判明。現時点で今季絶望の大けがを負ってしまったのである。
 
 通常であればスプリングトレーニング期間中であり、開幕に向けて無理は禁物という時期ではある。ゆえにSNS上では、WBCの開催時期や開催そのものを批判する声が噴出した。だが、そうしたネガティブな意見に異論を唱えているのが、MLBの元トップスターとして通算282本塁打を放ち、オリックスでも活躍したアダム・ジョーンズ氏だ。自身のツイッターを更新し、「これはとても愚かだ」と主張した。

 2017年の第4大会にアメリカ代表の一員として出場し、数々のビッグプレーで母国の世界一に貢献したレジェンドは、「今夜シュガー(ディアスの愛称)が怪我をしたのは知っているし、あれは最悪だった」と指摘。そのうえで「情熱は失われていない。野球は世界中で大いに発展している。アメリカ人はアメリカのことしか考えていない。世界を見て、自分の殻から抜け出してくれ!」と日本でプレーした経験などから、主に母国の野球ファンやメディアに訴えかけた。

 ニューヨーク・メッツで61試合に登板した昨季は、防御率1.31で32セーブを挙げ、今オフは救援投手として史上最高額となる5年1億200万ドル(約153億円)の延長契約も交わしていたE・ディアス。今は彼の回復を願うとともに、WBC開催時期や選手に対する補償などが、より良くなるように進んでいくのを願うばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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