現地時間3月20日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表は、米マイアミのローンデポ・パークにて行なわれたメキシコ戦に6対5で勝利。吉田正尚(ボストン・レッドソックス)が3ラン本塁打を放ち、最後は村上宗隆(ヤクルト)がサヨナラタイムリーを放つなど、2連覇を果たした2009年の第2回大会以来、14年ぶりの決勝進出を決めた。
【動画】「なんてスイング。なんて瞬間だ」吉田正尚が放った“起死回生の3ラン”をチェック!
村上のサヨナラ打もさることながら、チームを奮い立たせたのは、3点ビハインドの7回裏に飛び出した一発だ。3番手ジョジョ・ロメロに対し、2死から近藤健介(ソフトバンク)がライト前ヒットで出塁すると、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が四球で出塁。続く吉田は5球目のチェンジアップを強振し、やや泳ぎながら右手一本でのスイングとなったが、これがライトスタンドへの3ラン本塁打となった。
イタリア戦でもソロ本塁打を放っていた吉田に対し、米メディアからも賛辞の声が飛び交っている。米放送局『FOX Sports』のアナリストを務めるベン・バーランダー氏は、公式ツイッターを更新し、「マサタカ・ヨシダの3ランで同点に追いつく!!!」とすぐさま反応。「なんてスイング。なんて瞬間だ」と続けており、興奮を抑えられないようだ。
さらに、MLB公式サイトや米スポーツ専門局『ESPN』などに寄稿しているサラ・ラングス記者は、「ヨシダが13打点」と呟くと、「これは1大会でのWBC史上最多記録だ」と報告。これまでは、2017年の前回大会でオランダ代表のウラディミール・バレンティンが記録した12打点が最多記録だったが、今回、吉田がこれを上回った形だ。
厳しい一戦をなんとか勝ちきり、世界一奪還まであと1試合とした日本代表。現地時間21日(日本時間22日)の決勝では、準決勝でキューバ代表を下して勝ち上がってきたアメリカ代表と対戦する。
構成●THE DIGEST編集部
【WBC PHOTO】「村上打ったー!」劇的サヨナラ勝利となった準決勝メキシコ戦を厳選ショットで振り返る!
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