侍ジャパン

「ショウヘイ、君は特別な人間だ」MLB通算219勝の大投手が大谷翔平の“異次元”さに感謝「私は認めたい」【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.03.23

アメリカ戦のラストマウンドに立った大谷。優勝の瞬間に雄たけびを上げた勇ましい姿はスポーツ史に刻まれる名場面だ。(C)Getty Images

 世界が熱視線を送った至高の舞台でも、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は異能ぶりを遺憾なく発揮した。
【PHOTO】WBCのMVPに輝いた大谷翔平を特集!ペッパーミルパフォーマンスや笑顔など秘蔵ショット満載

 日本代表の14年ぶり3度目の優勝で幕を閉じたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。終盤まで僅差で推移したアメリカ代表との決勝を含めて激闘続きだった今大会で、大谷は投打で存在を誇示。2勝、1セーブ、防御率1.86、WHIP0.72と投手として図抜けたスタッツを残しながら、打っても打率.435、1本塁打、OPS1.345、長打率.739とスラッガーとして十分すぎる数字を刻んだ。

 実際に大会期間中に4番を務めたわけではないが、打線の中軸を担って「エースで4番」を体現した。シーズン開幕に向けた調整に懸念を示したエンジェルスに無理を言ってまで勝負にこだわり続けた28歳の傑物には、メジャー球界のレジェンドからも称賛と感謝の言葉が送られた。

「3番・DH」でスタメン出場を飾り、9回にはクローザーとして登板したアメリカ戦後だった。MLB公式ネットワーク番組『MLB Network』のハイライト番組に出演した大谷は、解説者として招かれていた元ボストン・レッドソックスのレジェンドOBペドロ・マルティネス氏から「私は君の疲れや身体を心配している」と言葉をかけられる。

 サイ・ヤング賞を3度も獲得したメジャー通算219勝のレジェンドからの気遣いに、「いまは興奮もしていて疲れはあんまり感じませんけど、しっかりとリカバリーをとってかんばります」と呼応した大谷。このクレバーな対応を受けてマルティネス氏は、「ショウヘイ、ひとつ言わせてくれ」と切り出し、熱きメッセージを寄せた。
 
「ファン、選手、そして野球界に携わるすべての人間を代表して言わせてほしんだ。君が努力や規律を守り、そして野球界を代表するもののためにしてくれたすべてのことに感謝がしたい。これは個人的なものでもある。

 私は君がいましてくれているすべてに対して本当に誇りに思うし、感謝がしたいんだ。ショウヘイ、君は特別な人間だ。だから私たち全員が君に感謝をし、君がやっていることを認めたいと思うんだ」

 偉大な大投手であるマルティネス氏をして、ここまで言わしめる。それもまた、大谷の二刀流による異次元の挑戦がいかに尊いものかを表していると言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

【WBC PHOTO】14年ぶりの世界一!アメリカとの激戦を厳選ショットで振り返る!

【関連記事】「驚くほど弱かった」侍ジャパンに敗戦でアメリカのファンは激怒!「怒りでテレビを破壊した」【WBC】

【関連記事】「まさに映画だ」大谷翔平が盟友トラウトからの奪三振でゲームセット!"完璧な結末"に米識者も大興奮「これ以上ないほどのドラマ」【WBC】
NEXT
PAGE
【動画】大谷翔平vsトラウトの同僚対決!WBC優勝の瞬間をチェック