侍ジャパンを世界一に導いた“偉才”は、珍しく感情を爆発させた。
現地時間3月21日、米フロリダ州マイアミにあるローンデポ・パークでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝が行なわれ、日本代表は3対2でアメリカ代表を撃破。14年ぶり3度目の優勝を飾った。
トータルベースボールで掴んだ頂点。その立役者となったのは紛れもなく、大会MVPを獲得した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。「3番・DH」でスタメン出場を果たしたこの日も、9回にクローザーとして異例の登板。きっちりと試合を締めくくって、ヒーローとなったのである。
スター軍団であるアメリカを前にした試合直前には、ロッカールームで行なった声出しも話題となった。そこで大谷は「憧れるのは辞めましょう」と断言し、「今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられない。僕らは今日超えるために、トップになるために来たので、今日1日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう」とチームに発破をかけた。このメジャー屈指のプレーヤーからかけられた言葉に侍ジャパンの面々も発奮した。
アメリカを破るためにチームをまとめ上げた。大谷のカリスマ性に溢れた言葉には、メジャーのレジェンドも興味津々だ。米スポーツ専門局『FOX Sports』で解説を務めたアレックス・ロドリゲス(元ニューヨーク・ヤンキース)は、試合後のハイライト番組にゲストとして登場した日本の天才に、「今日の試合前、君がチームに向けて『メジャーリーガーを恐れるな』と言ったスピーチはどういう意味があったんだ?」と問いかけた。
レジェンドからの問いに、大谷は返す刀で、声出しに込めた想いを語った。
「野球をやっていれば、誰もが聞いたことがある選手がベンチを含めて並んでいる。そうするとどうしてもリスペクトの形が受け身になってしまう。そこだけ負けないんだという気持ちで行きたいと思いました」
さらに「この勝利は日本にどういう意味をもたらすか」と問われた大谷は、5年もプレーしてきたアメリカへの敬意も口にした。
「本当に僕ら日本人はアメリカの野球をリスペクトしています。彼らの野球っていうものを見本にしてこれまで頑張ってきた。今日はたまたま勝ちましたけど、もっと高みを目指していきたい」
清々しい言葉の数々には、A・ロドリゲス氏も驚嘆。「僕は本当にショウヘイを尊敬しているよ」と賛辞を贈るばかりだった。
構成●THE DIGEST編集部
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アメリカを破るためにチームをまとめ上げた。大谷のカリスマ性に溢れた言葉には、メジャーのレジェンドも興味津々だ。米スポーツ専門局『FOX Sports』で解説を務めたアレックス・ロドリゲス(元ニューヨーク・ヤンキース)は、試合後のハイライト番組にゲストとして登場した日本の天才に、「今日の試合前、君がチームに向けて『メジャーリーガーを恐れるな』と言ったスピーチはどういう意味があったんだ?」と問いかけた。
レジェンドからの問いに、大谷は返す刀で、声出しに込めた想いを語った。
「野球をやっていれば、誰もが聞いたことがある選手がベンチを含めて並んでいる。そうするとどうしてもリスペクトの形が受け身になってしまう。そこだけ負けないんだという気持ちで行きたいと思いました」
さらに「この勝利は日本にどういう意味をもたらすか」と問われた大谷は、5年もプレーしてきたアメリカへの敬意も口にした。
「本当に僕ら日本人はアメリカの野球をリスペクトしています。彼らの野球っていうものを見本にしてこれまで頑張ってきた。今日はたまたま勝ちましたけど、もっと高みを目指していきたい」
清々しい言葉の数々には、A・ロドリゲス氏も驚嘆。「僕は本当にショウヘイを尊敬しているよ」と賛辞を贈るばかりだった。
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