ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で日本代表を金メダルに導き、さらには大会MVPをも受賞した“二刀流戦士”の大谷翔平（エンジェルス）に、韓国紙は羨望の眼差しを向けている。
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　１次ラウンドで同じプールBとして日本と対戦した韓国代表は、初戦のオーストラリア代表戦で７対８で惜敗すると、続く日韓戦も４対13と大敗。このつまづきが響く形で同プール３位に甘んじたため、３大会連続で１次ラウンド敗退となった。

　ショッキングな敗退を受けて大会後に同国内では、「恥を知れ」「アマチュアか」「韓国の野球は終わった」などと悲痛な声が飛び交った。そんなかで兼ねてより日本をライバル視していた韓国は、現状を打開すべく、投打で異彩を放った大谷の高校時代に目を向けた。

　熱視線が注がれたのは、いまや日本の多くのファンにとってお馴染みとなっている“目標達成シート”（曼荼羅チャート）だ。これは大谷が花巻東高校時代に着手していたもので、より目標を具体的に可視化していたものだ。

　この情報を知った日刊紙『朝鮮日報』は、そこに歴然とした差を見つけ出したようだ。「オオタニの曼荼羅を見ていると、高校生とは思えないプロ意識の高さと、細かさに驚かされる！」と記した同紙は、「最終目標を達成のために“人間性”と“運”を挙げたことには仰天させられた」と続けた。
  　投打で躍動する28歳が世界中のファンを虜にするのは、高い“人間性”を兼ね備えているからとも言える。同紙は「チェコ代表の帽子を被って空港に現れた。またチェコ戦後には、SNSで相手選手に『Respect』と敬意を表した」と絶賛。そして日頃の行ないを次のように称えた。

「審判とも愛想よく話すし、ライバルとも談笑するシーンもある。またプロ野球時代には、自身のユニホームを着た犬にでさえもサインをすることもある」

　最後には、「韓国にもオオタニのような技量と素晴らしい人間性を持った真のスーパースターが誕生することを期待したい」と締めている。

　日本の至宝により、高校時代の考え方、行動から考えさせられた韓国。そんな同国から「次代の大谷」は誕生するだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部

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