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MLB

「ただからかっているだけ」米地元紙が描いた大谷翔平とエンジェルスを皮肉った“風刺画”に賛否両論!「最高のアート」

THE DIGEST編集部

2023.03.29

はたして、エンジェルスは悲願のプレーオフ進出を果たせるのか。そんな注目が集まるなかで地元紙が描いた風刺画が話題となっている。(C)Getty Images

はたして、エンジェルスは悲願のプレーオフ進出を果たせるのか。そんな注目が集まるなかで地元紙が描いた風刺画が話題となっている。(C)Getty Images

 日本の世界制覇によって列島を興奮させたワールド・ベースボール・クラシックが終了し、いよいよ球界はレギュラーシーズンの開幕が迫っている。

 はたして、今季はどこか頂点に辿り着くのか、注目される選手はどこまでの活躍を見せるのか。さまざまな観点に注目が集まるなかで、メジャーリーグでは、やはりロサンゼルス・エンジェルスひいては大谷翔平に熱視線が集まっている。

 昨年8月に発表した球団売却が今年1月に白紙へ戻り、数多の問題が棚上げ状態になっているエンジェルス。いまだ大谷(マイク・トラウトも)への負担は大きく、彼がどれだけ活躍するのかで、チームの命運が左右される現状は変わっていない。

 そんな期待と不安が入り混じるエンジェルスの現状を描いた絵が話題となっている。それは地元紙『LA Times』が公開した風刺画だ。

 なんとも皮肉の効いた一枚だ。本拠地エンジェル・スタジアムに描かれたのは大谷が背負う背番号17が記された巨大な凧。これをフィル・ネビン監督、トラウト、アンソニー・レンドーンらが飛ばないように必死に抑えている。また、球団売却を止めたアート・モレーノオーナーは凧を食い止めず、遠くの電光掲示板からどこかにこやかに眺めているのだ。
 
 日進月歩で飛躍を続け、いまなお上昇を続ける大谷。そんな偉才のエンジェルスにおける存在感の大きさと価値を絶妙に描いていると言える。また、今季にフリーエージェントイヤーを迎えている彼が残留をするにしても“超大型契約”が必至であるため、いまだ巨額の年俸負担から延長交渉を具体化させずにいるモレーノオーナーが、ただ眺めるだけという構図も皮肉だ。

 この一枚が公開となると、瞬く間に野球ファンや識者から反響が相次いだ。米紙『USA Today』の編集者を務めるビクトリア・ヘルナンデスさんは「本当に最高のアート」と絶賛したように、読者からも「絶妙なエンジェルスの今を描けている」と賛辞が寄せられた。

 一方で一部のエンジェルス・ファンからは『LA Times』が同じロサンゼルスに拠点を置くドジャースの贔屓紙であることもあってか、「ただからかっているだけだ」「すまないが、これはひどい」「なぜこのタイミングでこれを出すのか? どうかしている」と言った批判的なコメントが噴出した。

 メディアの皮肉に反発だけでなく賛辞が寄せられるところも、ある意味でチームの現状を物語ると言えるか。いずれにしろ、大谷が望む「ヒリヒリする9月」をエンジェルスが迎えるためには、オーナーの手綱さばきを含めて、さまざまな要素が上手くかみ合わなければならないのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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