現地3月30日に開幕したメジャーリーグ。ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は敵地オークランド・アスレティックス戦に「3番・投手兼指名打者」として出場。2年連続開幕投手を務め、メジャー6年目のシーズンがスタートした。
大谷は初回、ストライクが1球も入らず先頭打者を四球で歩かせてしまったが、「立ち上がりはフォアボールを出したが、何とかその後はいいリズムで立て直せた」と語った通り、後続を一ゴロ、見逃し三振、右飛と抑えた。
その後エンジンが掛かった二刀流スターは三振の山を築き、終わってみれば6回93球、被安打2、3四球、10奪三振、無失点と素晴らしいピッチングを披露。1点をリードし、勝ち投手の権利を得て、大谷はマウンドをリリーフ陣に託した。
ところが、8回に3番手で登板したアーロン・ループが大誤算だった。この回先頭打者に出塁を許すと、1番トニー・ケンプに同点タイムリー二塁打を打たれ、大谷の勝ち星が消える。さらに4番手のライアン・テペラが3番アレドミーズ・ディアズに2球目のスライダーを左安打に運ばれ、アスレティックスが2点を加え、逆転に成功した。
9回にエンジェルスは、昨シーズン11セーブを挙げたダニー・ヒメネスから四球でランナーを出すが打線が繋がらず、開幕戦を1対2で落とした。昨シーズンも継投に苦しんだエンジェルスは、今シーズンも初戦から課題が浮き彫りとなってしまった。
試合後には、序盤立ち上がりの場面で『ピッチコム(昨季から導入されたバッテリー間のサイン伝達に使用される電子機器)』が故障していたことを大谷自ら明らかにした。「最初は聞こえていたんですけど、その後は聞こえなかったので手のサインに変えた」と説明。「次の回からは問題なくいけました」と思わぬ"プチトラブル"にも、二刀流は落ち着いて対応できた。
10奪三振の力投も、打線の援護に恵まれなかった大谷。現地4月1日の2戦目も引き続きオークランドで戦うが、マウンドに立つのはメジャー初登板を果たす同年代の藤浪晋太郎(アスレティックス)だ。
今年2月28日のオープン戦では投げ合いのみだったが、早くも打者として藤浪と激突する。高校時代からしのぎを削ってきた同学年の右腕との対戦は、どんな戦いになるのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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その後エンジンが掛かった二刀流スターは三振の山を築き、終わってみれば6回93球、被安打2、3四球、10奪三振、無失点と素晴らしいピッチングを披露。1点をリードし、勝ち投手の権利を得て、大谷はマウンドをリリーフ陣に託した。
ところが、8回に3番手で登板したアーロン・ループが大誤算だった。この回先頭打者に出塁を許すと、1番トニー・ケンプに同点タイムリー二塁打を打たれ、大谷の勝ち星が消える。さらに4番手のライアン・テペラが3番アレドミーズ・ディアズに2球目のスライダーを左安打に運ばれ、アスレティックスが2点を加え、逆転に成功した。
9回にエンジェルスは、昨シーズン11セーブを挙げたダニー・ヒメネスから四球でランナーを出すが打線が繋がらず、開幕戦を1対2で落とした。昨シーズンも継投に苦しんだエンジェルスは、今シーズンも初戦から課題が浮き彫りとなってしまった。
試合後には、序盤立ち上がりの場面で『ピッチコム(昨季から導入されたバッテリー間のサイン伝達に使用される電子機器)』が故障していたことを大谷自ら明らかにした。「最初は聞こえていたんですけど、その後は聞こえなかったので手のサインに変えた」と説明。「次の回からは問題なくいけました」と思わぬ"プチトラブル"にも、二刀流は落ち着いて対応できた。
10奪三振の力投も、打線の援護に恵まれなかった大谷。現地4月1日の2戦目も引き続きオークランドで戦うが、マウンドに立つのはメジャー初登板を果たす同年代の藤浪晋太郎(アスレティックス)だ。
今年2月28日のオープン戦では投げ合いのみだったが、早くも打者として藤浪と激突する。高校時代からしのぎを削ってきた同学年の右腕との対戦は、どんな戦いになるのだろうか。
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