世界一を成し遂げた「侍」が、新シーズンでも注目を集めている。

　メジャーリーグ、2023年の戦いが幕を開けた。ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で大いにファンを沸かせたスタープレーヤーが、今度は自チームで長いシーズンの中で再び熱狂を起こす。

【WBC PHOTO】ペッパーミルフィーバーで日本をひとつに！ラーズ・ヌートバーを大特集！
　今季、日本のファンにとって、MLBの舞台で追いかけるべき存在となったのがセントルイス・カーディナルスのラーズ・ヌートバーだ。WBCでの活躍やそのキャラクターで一躍、多くの人々の心を掴んだ。
  　日本代表としても存在感を示した25歳は、メジャー３シーズン目の今季、カーディナルスでも主要プレーヤーの一人として伝えられている。米メディア『FanNation』のライター、パトリック・マカヴォイ氏は現地時間３月30日、同サイト上において「次のホームグロウン（生え抜き）スターとなる素質を持っている」として、ヌートバーを紹介している。

　その中で「（ワイルドカードゲーム敗退となった昨季と比較して）今季のセントルイスがさらに良くならないわけがない」として、続けて「カーディナルスは2023年シーズンに向けて躍進する態勢を整えており、興奮する要素がたくさんある」と指摘。

　その上で「2023年にクラブで主要な役割を果たすべき選手の一人」として、ヌートバーの名前を挙げている。

　マカヴォイ氏は「2022年のシーズン中、ヌートバーは、14本塁打、40打点とともに、.228/.340/.448の成績を残し、その年を締めくくることになった。また、108試合の出場で16本の二塁打と３本の三塁打を記録した」と昨年のスタッツを振り返りながら「WBCでは、日本チームを優勝に導き、大きな話題となったが、この勢いを維持できれば、今シーズンも熱いスタートを切ることができるだろう」と見通している。

　加えて「セントルイスには、アルバート・プホルスとヤディアー・モリーナを筆頭に、ホームグロウン・グレイトの長い歴史がある。ヌートバーが2023年に飛躍することができれば、将来、カーディナルスでの次のホームグロウン・スターとなれるのではないか」と歴代の名プレーヤーと肩を並べる可能性があるものと主張している。

　トロント・ブルージェイズとの開幕ゲームでヌートバーは４打数１安打２四球と、３度の出塁でその実力を示した。ポストシーズンの常連となりつつあるカーディナルスで、チームのさらなる躍進の原動力となれるか、2023年シーズンのラーズ・ヌートバーにはすでに大きな期待が寄せられている。

構成●THE DIGEST編集部
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