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MLB

今季も「なおエ」が大谷翔平の足枷に。“歴史的活躍”を台無しにしたベテラン左腕は本音吐露「ビクビクしながら投げた」

THE DIGEST編集部

2023.03.31

大谷(右)は快投を披露したが、エンジェルスは逆転負け。そのキッカケを作ってしまったループ(左)は本音を口にした。(C)Getty Images

大谷(右)は快投を披露したが、エンジェルスは逆転負け。そのキッカケを作ってしまったループ(左)は本音を口にした。(C)Getty Images

「またか……」
「今年もオオタニは報われない」
「中継ぎが全てを台無しにする」

 現地3月30日に始まったメジャーリーグ。そのなかでSNSやネット上には、大谷翔平が開幕投手を務めたロサンゼルス・エンジェルスへ向けた辛辣な言葉が並んだ。

 無理もない。敵地で迎えたオークランド・アスレティックス戦で、エンジェルスは接戦での弱さを露呈してしまった。いわゆる「なおエ」(「なおエンジェルスは試合に敗れました」のネットスラング。巷で皮肉的な意味で流行った)である。

 序盤は“エース”がチームを牽引した。

 2年連続で開幕先発登板の大役を担った大谷は、立ち上がりこそやや制球を乱したが、中盤は100マイル(約160.9キロ)の4シームとスプリットに加え、メジャーの潮流でもある大きく横滑りする「スイーパー」を軸にアスレティックス打線を翻弄。結局、6回(93球)を投げて、無失点。3つの与四球はあったが、10奪三振の貫禄の投球を見せた。

 エンジェルスの開幕投手が2桁奪三振を記録するのは、ノーラン・ライアン、アンディ・メサースミス、ジャレッド・ウィーバーに続く史上4人目の快挙。さらにこの日の大谷は打者として1安打をマーク。開幕日に2桁奪三振を記録した投手が無失点で、しかもヒットを打つのは、メジャー全体6人目の大記録であった。
 
 まさしく記録的活躍を見せた大谷。しかし、そんなエースの奮闘もむなしくエンジェルスは敗れる。

 終盤8回裏に3番手として投入されたアーロン・ループが先頭打者にヒットを打たれて無死1塁とされると、続くトニー・ケンプに同点タイムリーツーベースを打たれてしまったのだ。さらに1死二塁の状況でループの後を継いだ4番手ライアン・テペラが、アレドミーズ・ディアスにあっさりとタイムリーヒットを献上したのである。

 チームワーストの14連敗を喫した昨季の悪夢を蘇らせる逆転負け。試合後に米メディア『The Athletic』のエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者らの取材に応じたループは「今日の俺は弱虫のように、ビクビクしながら投げていた。キャリアで一番みっともないピッチングだった」と漏らした。状態が芳しくなかったのかもしれないが、35歳のベテランだけに首脳陣からすれば、何とか抑えてほしかったというのが本音だろう。

 僅差の接戦だったとはいえ、リリーバーが打ち込まれる形で敗れたのはやはり痛恨。今季に9年ぶりのプレーオフ進出を狙うエンジェルスだが、「なおエ」がふたたび足枷となるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

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