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パドレス主砲のピッチクロック違反→退場が物議! 米識者は球審の決定に異論「またか。説明責任をはたすべきだ」

THE DIGEST編集部

2023.04.05

球審からの退場宣告に猛抗議するマチャド。そのジャッジが波紋を呼んでいる。(C)Getty Images

 今季からメジャーリーグで導入された"新ルール"「ピッチクロック」が球場を騒然とさせる事態を招いた。

 事の発端となったのは、現地4月4日に行なわれたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でサンディエゴ・パドレスの主砲マニー・マチャドに下された判定だ。

 いきなりの"珍事"だった。初回2死無塁で第1打席に立ったマチャドは、相手先発のザック・ギャレンと対峙すると、フルカウントまで持ち込む。ここで30歳のスラッガーはバッティンググローブを直す。しかし、球審のロン・クルーパ氏は打者に設けられた制限時間(残り8秒)までに打席に戻らなかったためにストライクをコール。これによってあえなく三振となったのだ。

 当然、直前にタイムをかけていたというパドレスの主砲は猛抗議。クルーパ球審に食って下がると退場を宣告されたのである。今季に導入されてさまざまな話題を提供している「ピッチクロック」だが、マチャドは導入後初の退場者となった。
 
 もっとも、間を嫌ったマチャドがタイムをかけ、クルーパ球審もそれを容認していたようにも見えた。そのために今回の判定は波紋を呼んでいる。米スポーツ専門局『FOX Sports』でアナリストを務めるベン・バーランダー氏は「マチャドは非常に明確にタイムを要求している。それでも審判は彼を退場にしたんだ。まただ。説明責任をはたすべきだ」と糾弾した。

 なお、退場を命じられたマチャドは、試合後に「俺は8秒が来る前にタイムを確かに申し出た。でも、彼(球審)はそれを認めなかった。そして、俺は三振を喫した。試合から放り出されて、あそこでいなくなってしまったことでチームに迷惑をかけた。何も悪いことはしていないよ」と球審への不満を爆発させている。

 導入以来、球界で何かと物議を醸すピッチクロック。選手や審判への完全定着には今しばらく時間がかかりそうである。

構成●THE DIGEST編集部

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【動画】え?退場? 物議を醸したマチャドへの判定シーン