現地時間4月５日、ロサンゼルス・エンジェルスは敵地でシアトル・マリナーズと対戦した。大谷翔平は「３番・投手兼指名打者」で先発登板し、今季２度目の二刀流に臨んだ。

　初回、２番のマイク・トラウトが四球を選ぶと、大谷の第１打席はマリナーズ先発のクリス・フレクセンのコントロールが安定せず、カウント3-1から５球目のカットボールが外れ四球で出塁。エンジェルスは１死一、二塁のチャンスを作るが後続が連続三振でチャンスを逸した。

　一方で、今季2度目のマウンドに上がった大谷は、先頭のフリオ・ロドリゲス、続くタイ・フランスに連続四球を与えると、3番エウヘニオ・スアレスに右安打のタイムリーを浴び、今季初失点となる先制点を奪われた。

　なおも１死一塁でカル・ラリーの初球にはピッチクロック違反でボールをとられたが、見逃し三振。続くテオスカー・ヘルナンデスからも空振り三振を奪った。３アウトを奪ってベンチに戻る際に球審に呼び止められると、大谷も通訳の水原一平氏を呼び、フィル・ネビン監督も交えて苦笑いをしながら話し込むシーンもあった。
  　大谷のピッチクロックには、現地の米記者も即反応。３月に行なわれたワールド・ベースボール・クラシック（WBC）を精力的に取材したショーン・スプラドリング記者はツイッターで「ショウヘイ・オオタニは、1回裏にピッチクロックの違反があったため、イニング間の間に審判のパット・ホバーグから説明を受け、少し困惑している様子だ」と現場での様子をリポート。

　同じくエンゼルス番記者のダニエル・クレーマー記者も「ショウヘイ・オオタニは、ピッチクロックの違反について、イニングの間ずっとホームプレート付近で審判と打ち合わせをしている」とツイッターに投稿。続けて、「オオタニは自分のワインドアップに関係していると思ったようだが、実際にはバッターとのアイコンタクトを確立するためのものだったようだ」と持論を述べた。

　初のピッチクロック違反はあったものの、その後は立て直し１点で抑えた大谷。今シーズン、初勝利を掴むことはできるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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