今季最初の先発マウンドを白星で飾った。

　トロント・ブルージェイズの菊池雄星は現地時間４月４日、カンザスシティ・ロイヤルズ戦に先発し、５回69球を投げ、被安打３、奪三振２、与四球１、１失点を記録。４対１でチームの勝利に貢献した左腕は、今季初勝利を手にした。

【動画】三振に思わずガッツポーズ！菊池の渾身のスライダー

　この試合、初回を三者凡退と上々の立ち上がりを見せると、２回には先頭のフランミル・レイエスに先制のソロ本塁打を浴び、続くマット・ダフィーにも安打を許すも、後続を断って失点を最小限にとどめた。その後、チームが２点を獲り逆転に成功。菊池も3、4回を打たせて取るピッチングで無失点に切り抜けた。５回にはランナー２人を背負うも、ネイト・イートン、ニッキー・ロペスと連続で空振り三振に打ち取った。３アウトの瞬間には、感情をむき出しにしたガッツポーズも見せている。

　昨年７月28日のデトロイト・タイガース戦以来の先発白星となったサウスポーにMLB公式サイト『MLB.com』は賛辞を贈るとともに、試合後のチームメイトの声を伝えた。

　同メディアは、「キクチはロイヤルズ戦のマウンドでエネルギーに満ち溢れ、最後のアウトで熱狂的なガッツポーズをした」と試合を振り返りながら、「キクチは、昨年は結果が伴わず表情にも表れていた。今回の勝利は、新たなスタートを切ったようなものだ。まだ何マイルも先があり、この日のゲームよりもはるかに大きな挑戦が待ち受けている」とさらなる期待を寄せた。
  　さらに、この日４打数３安打をマークしたマット・チャップマンのコメントも紹介している。

「（菊池は）昨年は思うような投球ができず、自分に厳しくしていたことは誰もが知っている。チームは３連敗中だったけど、彼は今季最初の登板で力強い投球を見せ、勝利に貢献することができて、本当に良かった」

　また記事では、菊池本人による試合の感想も掲載しており「良いスタートを切るために、このオフシーズンはより一層努力しました。このように好発進となって本当に良かった」と語ったと伝えている。

　ブルージェイズでの２シーズン目、最初のマウンドで好結果を残した菊池。チームの連敗ストップに貢献した彼には、ここからさらに多くの期待が寄せられるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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