鮮やかな一打で、本拠地のファンを沸かせた。

　現地４月７日、本拠地でのトロント・ブルージェイズ戦でロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は「３番・指名打者」で先発出場。5回の第3打席で右前打を放ち、2試合連続安打をマークした。

　本拠地開幕戦となって多くの観客が詰めかけた一戦。大谷は相手先発のクリス・バシットに手を焼いた。初回無死無塁、3回1死で巡ってきた２打席は、いずれも昨季に15勝を挙げた右腕を前に見逃し三振を喫した。
  　それでもやられてばかりではないのが大谷だ。チームがマイク・トラウトの２ランアーチなどで３対１と2点をリードしていた５回1死無塁で迎えた第３打席には、バシットが初球に投じたカーブを狙い打ち。鮮やかにライト前に運んで、２試合連続ヒットを記録した。

　一打で勢いに乗った背番号17は、エリック・スワンソンと対峙した８回の４打席目には長打を放つ。カウント２-２からの８球目に投じられた外角へのスプリットを崩されながらもライト方向へ運ぶと、これがあわやホームランとなるフェンス直撃の二塁打となった。

　もっとも、７回に３番手のジミー・ハーゲットがボー・ビシェットに痛恨の逆転３ランを被弾していたチームは大谷のチャンスメイクを活かせずに無得点に。結局、中継ぎ陣が打ち込まれる形で３対４で敗戦し、主力打者の奮闘を「なおエ」で潰してしまう結果となった。

構成●THE DIGEST編集部

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