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MLB

「本当に最悪だ」データを重視した指揮官の采配に批判殺到! エンジェルスに早くも漂う不穏な空気「分かってない」

THE DIGEST編集部

2023.04.09

大谷(奥)とトラウト(手前)の奮闘もむなしく敗れたエンジェルス。開幕して間もないが、早くも不穏な空気が漂っている。(C)Getty Images

大谷(奥)とトラウト(手前)の奮闘もむなしく敗れたエンジェルス。開幕して間もないが、早くも不穏な空気が漂っている。(C)Getty Images

 本拠地開幕戦で競り負ける展開は、ファンの苛立ちを募らせるものとなった。

 現地4月7日、本拠地でトロント・ブルージェイズを迎え撃ったロサンゼルス・エンジェルスは3対4で敗戦。「3番・指名打者」で先発出場した大谷翔平は4打数2安打と気を吐いたが、チームの勝利には結びつかなかった。

 序盤の主導権はホームチームが握っていたと言っていい。初回に主砲マイク・トラウトの2ランアーチで幸先よく先手を取ると、1点差にされた直後の4回裏にはデビッド・フレッチャーのセーフティスクイズでふたたび2点差に。これを先発左腕のパトリック・サンドバルからマット・ムーアの継投で守っていた。

 攻守がかみ合っての勝利が目前に見えてきたエンジェルス。がしかし、指揮官の采配が誤算を招いた。7回にムーアが2死からヒットを打たれ、相手1番の好打者ジョージ・スプリンガーを迎えたところでフィル・ネビン監督は軟投派右腕のジミー・ハーゲットをマウンドへ。
 
 昨季に中継ぎエース的な役割を担った29歳だったが、スプリンガーにヒットを打たれると、続くボー・ビシェットにはカウント1-1から、甘く入ったスライダーを捉えられると、特大の逆転3ランを被弾したのである。

 たしかに結果論ではある。しかし、無死1塁から2アウトを奪っていたタイミングでハーゲットを投入したネビン監督の采配には、少なからず疑問を抱かざるを得ない。試合後に52歳の指揮官は「ムーアは過去にスプリンガーに攻略されているデータがあった。去年もホームランを打たれていた。信頼をしていないわけではないが、ハーゲットの方が対応できると思った」と継投の意図を明かしている。

 もっとも、エンジェルス・ファンの多くはネビン監督に怒り心頭だ。ハーゲット起用の理由を、米メディア『The Athletic』で番記者を務めるサム・ブラム氏がツイートすると、瞬く間に、「上手くいっていたことを変えるなよ」「今シーズンのハーゲットは最悪な状態が続いている。際どい場面では信頼するべきではない」「前に進むためには思い切った判断がいる。それを分かってない」「ネビンの継投采配は本当に最悪だ」といった辛辣な声ばかりが目立った。

 この試合では、過去にMVPを獲得したコンビ(大谷とトラウト)以外の選手がノーヒットに抑え込まれるという1962年5月のヤンキース(ミッキー・マントル、ロジャー・マリス)以来の不名誉記録も作ったエンジェルス。シーズンは始まったばかりだが、早くも苦闘を強いられそうなネガティブな気配が漂い始めている。

構成●THE DIGEST編集部

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