去る3月21日にマイアミで行なわれたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝のハイライトは枚挙にいとまがない。がしかし、おそらく万人の記憶に深く刻まれたのは、大谷翔平がラストバッターのマイク・トラウトを空振り三振に取った瞬間だろう。
侍ジャパンの世界制覇が決した瞬間という事実もさることながら、泥まみれになったユニフォームを着た大谷が珍しく感情を爆発させ、グローブと帽子を投げ捨てた瞬間に感化された人は少なくないはずだ。
このWBCにおける大谷は大会を通して出色のパフォーマンスを披露したばかりか、グラウンド外でも話題を作った。戴冠直後に放った「日本だけじゃなくて、韓国もそうですし台湾も中国も、その他の国も、もっともっと野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことがよかった」と球界全体を慮る言動は、彼の異能ぶりを示すものになった。
世界が熱視線を送った舞台で異次元の存在感を見せつけた。そんな彼の姿は、各国の野球選手たちを大いに刺激した。
「本当にすごい。僕も大谷のようになりたいんだ」
そう韓国の日刊紙『東亜日報』の取材で嬉々として語ったのは、韓国球界の逸材イ・ジョンフだ。
今大会に韓国代表の一員として参戦していた24歳は、日韓戦で目の当たりにした大谷の凄みを惜しげもなく口にする。
「大谷は本当にすごい選手だよ。誰も真似出来ないと思う。大会中はすべてのメディア、すべてのファンの視線を集めていたし、僕ら選手も試合前に彼がやっていたトレーニングの様子を『うわ。すげぇッ!』って見つめていたぐらいだ。
でも、大谷の一番凄いところは、そんな周囲のプレッシャーを乗り越えて、どんな試合でも最高のパフォーマンスを見せたところだ。これは自分を信じなければ、絶対にできないことだと思う。そこに至るまでの準備は本当に過酷だったはずなんだ。投手と打者で、僕らよりも2倍以上も大変だったはずなのに、彼はそれを容易く乗り越えた。本当にすごいよ……」
母国球界で「韓国のイチロー」と称される天才的な打撃技術を持つイ・ジョンフ。今季終了後のメジャー移籍を表明している24歳に、憧れの大谷と対決する日はやってくるだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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「本当にすごい。僕も大谷のようになりたいんだ」
そう韓国の日刊紙『東亜日報』の取材で嬉々として語ったのは、韓国球界の逸材イ・ジョンフだ。
今大会に韓国代表の一員として参戦していた24歳は、日韓戦で目の当たりにした大谷の凄みを惜しげもなく口にする。
「大谷は本当にすごい選手だよ。誰も真似出来ないと思う。大会中はすべてのメディア、すべてのファンの視線を集めていたし、僕ら選手も試合前に彼がやっていたトレーニングの様子を『うわ。すげぇッ!』って見つめていたぐらいだ。
でも、大谷の一番凄いところは、そんな周囲のプレッシャーを乗り越えて、どんな試合でも最高のパフォーマンスを見せたところだ。これは自分を信じなければ、絶対にできないことだと思う。そこに至るまでの準備は本当に過酷だったはずなんだ。投手と打者で、僕らよりも2倍以上も大変だったはずなのに、彼はそれを容易く乗り越えた。本当にすごいよ……」
母国球界で「韓国のイチロー」と称される天才的な打撃技術を持つイ・ジョンフ。今季終了後のメジャー移籍を表明している24歳に、憧れの大谷と対決する日はやってくるだろうか。
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