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MLB6年目の大谷翔平、投打の価値はいくら? 怪腕カーショウも「史上最高額は当然」と訴える偉才の“値段”は――

THE DIGEST編集部

2023.04.12

日々邁進し続ける天才・大谷。その価値はいったいいくらになるのだろうか。(C)Getty Images

日々邁進し続ける天才・大谷。その価値はいったいいくらになるのだろうか。(C)Getty Images

 メジャーリーグ史で見ても稀有な活躍を続ける天才、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。いまや球界屈指のタレントとなった彼の声価は日増しに高まっている。

 あの“野球の神様”ベーブ・ルース(元ニューヨーク・ヤンキース)以来と言っても過言ではない投打の活躍を披露し、世界最高峰の舞台で「エースで4番」を体現する。いまや誰もが惚れ惚れする活躍を見せる大谷は、23年シーズン終了後にエンジェルスとの契約満了を迎え、延長契約にサインしなければ、FA(フリーエージェント)となる。

 当然、予想されるのは「史上最高」クラスのメガディールだ。エンジェルスの地元紙『LA Times』は「オオタニはメジャーで最高の投手であり、最高の打者の一人でもある。今の彼は誰よりもボールを強く投げ、遠くに打ち、速く走る。5年前に日本からやってきたとき、これほどまでに支配的になるという考えは笑い話でしかなかったが、それが普通になっている」と称賛する。

「オオタニの比類なきスキルに野球界がどれほどの価値をつけるのか。間もなく明らかになる」

 一部メディアで彼に対する“値札”は、最低でも5億ドル(約667億円)。そこから最大で6億ドル(約801億円)に達すると予測されている。ちなみに、ありとあらゆるスポーツの契約情報をまとめている米データサイト『Spotrac』は、投手としては8年2億3000万ドル(約307億1000万円)、打者として10年3億3300万ドル(約444億7000万円)と推察。そのうえで5億6300万ドル(約751億8000万円)の価値があると試算している。

 昨日の敵は今日の友ではないが、将来的にチームメイトとなる可能性があるため、大谷の去就はライバル球団に属する選手たちにとっても興味深いものとなっている。再三にわたって大谷の獲得候補として名を挙げられるロサンゼルス・ドジャースのエース左腕クレイトン・カーショウは「ショウヘイは真のユニコーンだ」と惜しみない賛辞を贈る。
 
「彼に匹敵するぐらいの選手が、この先の野球界で現れるかどうかもわからないよ。とにかく僕は彼が史上最高額の契約を得ることは確実だと思う。現時点で考えれば、それぐらいの契約は当然のことだ」

 3度のサイ・ヤング賞受賞歴を誇る怪腕をしてここまで言わしめるあたりにも、大谷のメジャーリーグにおける価値の高さが窺える。

 ちなみにメジャーリーグにおける史上最高額の契約はマイク・トラウトが2019年3月に締結した12年4億2650万ドル(約569億5000万円)だ。しかし、大谷の場合、戦力アップはもちろん、日本からのマーケティング収入の増加も見込める。実際、エンジェルスは彼に関連した広告収入やスポンサー契約などで年間約1000万ドル(約13億3000万円)の稼ぎを得ている。その事実を考えても“記録更新”は間違いないと見るのが妥当か。

 23年のレギュラーシーズンは始まったばかりだが、水面下で争奪戦が繰り広げられている大谷の去就は騒がしくなる一方だ。

構成●THE DIGEST編集部

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