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大谷、新フォーム初先発は今季最長7回1安打無失点で2勝目!制球に苦しむも粘りのピッチングで白星

SLUGGER編集部

2023.04.12

新フォーム初日とあって制球に苦しんだが、それでも7回無失点にまとめたのはさすが。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は現地4月11日、本拠地でのワシントン・ナショナルズ戦に3番・投手兼指名打者で先発出場。打っては1安打で自己最長34試合連続出塁を決め、投げては7回1安打無失点6奪三振(5四球)で今季2勝目を挙げた。

 ピッチクロック対応の左足を引いてから投球動作に入る新フォームで臨んだこの試合、大谷は1番アレックス・コールにフルカウントからいきなりフォアボール。この後、4番のジョーイ・メネセスにも四球を与えるなど立ち上がりは制球に苦しんだ感があったものの、それでも初回は無失点に抑えた。その直後の第1打席はフルカウントからのレフトフライに終わる。

 だが、さすがは大谷。2回はしっかりと修正して見せた。先頭のレーン・トーマスには四球を与えたが、CJ・エイブラムスは3球三振、9番ビクター・ロブレスからも3球三振を奪うなど、圧巻のピッチングでこの回を切り抜けた。3回も三者凡退に抑え、ここまでノーヒット。
 
 初安打を打たれたのは4回。キーバート・ルイーズに出塁を許した後、エイブラムスに初球のスウィーバーを捉えられ、一塁線へ痛烈な当たりを飛ばされる。これで2死二、三塁のピンチを招くも、ここは続くマイケル・チェイビスを打ち取って何とか切り抜けた。

 そしてその裏、大谷にもヒットが出る。ジョサイア・グレイがテイラー・ウォード、マイク・トラウトに連続死球を与え、チャンスが広がった直後だった。カウント2-2からインコースのカッターを捉え、逆方向のレフトへ見事に落とし、自己最長の34試合連続出塁となった。この直後、アンソニー・レンドーンに犠牲フライが出てエンジェルスが1点を先制した。

 大谷は5回、先頭のビクター・ロブレスに死球を与えたものの、その後は3人で抑えて勝ち投手の権利を得る。さらに6回にも2三振を含む三者凡退と圧巻の投球を披露。この直後、女房役ローガン・オホッピーにソロ本塁打が出て、エンジェルスはリードを2点に広げている(大谷にも打席が回ってきたが三振)。

 そして、今季最長7回のマウンドに上がった大谷は1四球を与えるも切り抜け、この回限りで降板。7回1安打無失点6奪三振、四死球6という内容だった。

 その後は後を受けたホゼ・キハーダが8回、カルロス・エステべスが9回をそれぞれ無失点に抑え、2対0でエンジェルスが勝利。大谷に2勝目がついた。
 
構成●SLUGGER編集部
 
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