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侍ジャパン

侍J走塁コーチが周東佑京のWBC激走の舞台裏を明かす! 逆転のホームを踏んだ韋駄天に出した「3つの指示」とは?

THE DIGEST編集部

2023.04.13

メキシコ戦で代走起用の周東は、清水さんの指示通りホームに生還した。(C)Getty Images

メキシコ戦で代走起用の周東は、清水さんの指示通りホームに生還した。(C)Getty Images

 先月開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝のメキシコ戦で周東佑京(ソフトバンク)が見せた激走は、日本のファンの記憶に新しい。外野守備・走塁コーチとして侍ジャパンに帯同した清水雅治氏は、朝日放送テレビ『newsおかえり』の取材に応じ、その舞台裏を語った。

【動画】一塁から生還した“日本の韋駄天”周東をチェック

 横山太一アナウンサーに「一番ぐっと来た瞬間は?」と尋ねられた清水氏は、「メキシコ戦ですかね。最後ムネ(村上宗隆)が打ちそうだったので、僕は周東にそれを言ったんですよ。代走に来たときに3つのことを言った」と振り返る。

 まず「ノーアウトだったのでライナーで飛び出して、ゲッツーになるのが一番怖かったから、リードをあまりとらなくていいよ」と伝えたという。そして「(大谷)翔平がサードコーチャーとアイコンタクトで三盗を試みる可能性があったので、それについて行ってほしい。ダブルスチールになるように」といい、最後には以下のように指示をした。

「村上(宗隆)が打ちそうだから、長打になったらホームまで行くぞ」
 
 走塁コーチの思惑通りの長打となり、周東は自らの足でホームまで還った。当時、打撃不振に陥っていた村上の打席で的確な指示を出せたワケを、清水氏は以下のように明かした。

「(昨シーズン)56号を打った時も最終打席で打っている。持っている人は、こういうところで結果を出すっていう意識があった」

 改めてその場面を振り返った彼は、「それでものの見事に打ってくれた。あれは感動しましたね」と感慨深げに口にする。メキシコ戦で逆転勝利を収め、勢いそのままに翌日の決勝で、14年ぶり世界一の座を手にした日本。その激闘は、今後も語り継がれていくことだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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