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「苦しんでいる」米放送局が新人・吉田正尚の現状を分析。“物足りなさ”を指摘「やっぱりなと思う人はいる」

THE DIGEST編集部

2023.04.16

3試合連続でスタメンを外れた吉田。4戦目に対戦予定の大谷との日本人対決は実現するのだろうか。(C)Getty Images

3試合連続でスタメンを外れた吉田。4戦目に対戦予定の大谷との日本人対決は実現するのだろうか。(C)Getty Images

 現地時間4月14日より、ボストン・レッドソックスがロサンゼルス・エンジェルスを本拠地に迎えての4連戦が始まった。初戦はエンジェルスが先制するも、レッドソックスが逆転。5対3で制している。

 開幕より投打で高いパフォーマンスを続ける大谷翔平は、この試合でも安打を放ち35試合連続出塁を記録した。しかし、このカードで出場が期待されたレッドソックスの吉田正尚は右太腿の張りの影響から3試合連続でスタメンを外れ、出場はなかった。

 鳴り物入りでレッドソックスに入団したものの、ここまで期待された打撃力を発揮できずにいる感がある吉田。現地4月17日に行なわれるロサンゼルス・エンジェルス戦で「投手・大谷翔平」との対戦も期待されるなか、現地メディアでは悩める日本人ルーキーの現状を論じられた。

 米放送局『CBS Sports』では現地時間4月14日、特集記事内で苦境に直面している吉田への見解を綴っている。

 まず、同メディアはシーズン序盤について「すべてのチームは、少なくともシーズンの91%を残している。ホットなスタートが冷め、極寒のスタートが解凍される時間は十分にあり、ある選手のこれまでの成績が、これから起こることを示すものではない可能性もある」としながら、「そのなかでも、レッドソックスのマサタカ・ヨシダの活躍ぶりを見て、『やっぱりな』と思う人は、リーグ内にもたくさんいる」と指摘。
 
 加えて、「彼がまだ移籍1年目での苦しみを味わっているのは理解できる」として、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場によりキャンプ参加が制限されたことに言及。ここまでの打撃成績を振り返り、シーズンでの打球の角度や速度といった点を分析し、「ヨシダはボールを強く打っていないし、良い角度で上がっていない」と主張している。

 その一方で同メディアは「もしも、ヨシダがこのエンジェルス戦で必要な調整を行なうことができれば、今シーズンの彼の前には明るい未来しかない。ボールとストライクを見分ける能力は大いに役立つだろう」として、定評のある選球眼が大きな武器となると強調した。

 シーズン前に行なわれたWBCでは、まさに世界中を興奮に包むことになった高い打撃技術を見せつけた吉田。ここから、レッドソックスのユニフォームを纏った『和製大砲』が大きなアーチを描いてくれることを期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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